タイムズカーシェアは那覇空港に無い？レンタカーとの違い

早朝のカーシェアステーションで、スマホを操作して車を解錠しようとしている男性。背後には空港のような建物と「TIMES CAR」の表示があり、夜明けの空が広がる。

こんにちは。車のサブスク調査隊、運営者の「K」です。

那覇空港に到着して、「さあ、予約したタイムズカーシェアで出発！」と思ったら、ステーションが見つからない…。そんな経験はありませんか？もしくは、これから沖縄旅行で「タイムズカーシェア那覇空港」と検索して、情報収集しているところかもしれませんね。

何を隠そう、私も最初は「空港にある」と勘違いしていました。でも、実は空港の敷地内にはタイムズのカーシェアステーションは無いんです（2025年現在）。

那覇空港でタイムズの看板を掲げているのは、実は「カーシェア」ではなく「レンタカー」サービスなんですね。この二つ、似ているようでサービス内容が全く違います。特に沖縄旅行では、どちらを選ぶかで利便性や総額費用が大きく変わってくるんです。

深夜や早朝の便で到着した場合のアクセスはどうなるのか、レンタカーの送迎バスの乗り場はどこなのか、そして「待ち時間」に関する悪い評判や口コミは本当なのか…。気になりますよね。

この記事では、那覇空港周辺のタイムズカーシェアの現状と、多くの方が実際には利用することになる「タイムズカーレンタル」について、私の調査結果を徹底的に解説していきます。空港から最寄りの赤嶺駅ステーション情報や、沖縄観光特有の「距離料金」の罠まで、しっかりカバーしますね。

記事のポイント

那覇空港に「カーシェア」が無いという揺るぎない事実
「カーシェア」と「レンタカー」の決定的な違いと使い分け
空港から一番近いカーシェアステーションへの具体的な行き方
沖縄観光で損しないための最適な車種サービスの選び方

1. タイムズカーシェアは那覇空港に無い？
2. タイムズカーシェアを那覇空港で探す方へ

タイムズカーシェアは那覇空港に無い？

空港のレンタカー送迎バス乗り場で、スーツケースを持った旅行客が「タイムズカーレンタル」の送迎バスに乗り込もうとしている様子。スタッフが案内をしている。

まず、この旅で最も重要な事実からお伝えします。那覇空港の敷地内で、タイムズの「カーシェア（Times CAR）」は利用できません。空港で「タイムズ」として営業しているのは、有人の「レンタカー」サービスです。

過去には空港駐車場にカーシェアステーションがあったような情報も見かけますが、現在は終了しています。このセクションでは、なぜこの混同が起きるのか、そして「いや、どうしてもカーシェアじゃなきゃダメなんだ！」という方のために、現実的な代替案を詳しく見ていきましょう。

カーシェアとレンタカーの決定的な違い

この二つ、本当に混同しやすいですよね。私もカーシェアを調査し始めた頃は、違いがよく分かりませんでした。

那覇空港でどちらを選ぶべきか判断するために、まずはサービス内容の根本的な違いを整理しておく必要があります。

一番の違いは、手続きの仕方（有人か無人か）と、料金体系（時間単位か分単位か）かなと思います。

タイムズカー（カーシェア） 無人で、手続きはすべてスマホやPCで完結します。車の解錠もスマホや会員カードで行い、基本料金は15分単位など短時間から利用できるのが最大の特徴です。24時間営業のステーションが多いため、深夜・早朝の利用にも強いですね。
タイムズカーレンタル（レンタカー） 有人で、空港から無料の送迎バスで店舗へ移動し、カウンターでスタッフさんから説明を受けて手続きをします。「6時間」や「24時間」といった時間単位（日単位）で借りる、従来型のサービスです。

つまり、那覇空港に到着して「タイムズ」の看板（送迎バス乗り場）へ向かうと、そこは「レンタカー」の受付につながっている、というわけです。

この違いを比較表にまとめてみました。スマートフォンの場合は横にスクロールできるかもしれません。

比較項目	タイムズカー（カーシェア）	タイムズカーレンタル（レンタカー）
サービス名	タイムズカー（Times CAR）	タイムズカーレンタル
那覇空港アクセス	ステーション無し。モノレールで「赤嶺駅」等への移動が必要。	無料送迎バスで店舗へ移動（約3～5分）。
手続き方法	無人。 Webまたはアプリで予約・解錠。	有人。店舗カウンターでスタッフによる貸渡手続き。
料金体系	短時間（例：15分単位）＋距離料金（6時間超の場合）。	時間（例：6時間、24時間）単位。（距離料金は基本的に発生しない）
推奨シーン	6時間以内の短時間利用。深夜・早朝の利用。	半日～数日間の沖縄観光（主流）。空港からのシームレスな移動。
営業時間	24時間（ステーションによる）	09:00 ～ 18:00（基本営業時間）

ちなみに、カーシェアのメリットやデメリットについては、「カーシェアのデメリットとメリット比較！損しない選び方と各社の差」の記事でも詳しく解説していますので、よければ参考にしてください。

空港から最寄りの赤嶺駅ステーション

赤嶺駅近くのタイムズカーシェアステーションを背景に、モノレールが走る高架下を歩く男性。彼はスマートフォンを操作しながら、カーシェア車両に向かっている。

「それでも、俺は15分単位のカーシェアが使いたいんだ！」という方、ご安心ください。もちろん代替案はあります。

那覇空港から最も合理的にアクセスできるタイムズカーシェアのステーションは、モノレール（ゆいレール）を利用するのが一番現実的です。

那覇空港からの最適解：赤嶺駅

那覇空港駅（モノレール）に乗車
次の駅「赤嶺駅」で下車（乗車時間約4分）
最寄りのステーション「赤嶺駅前第２」へ（駅から徒歩すぐ）

この「赤嶺駅前第２」ステーション（住所：沖縄県那覇市宇栄原1-26）が、空港利用者がアクセスしやすい最有力候補になりますね。

もし沖縄に到着してから「やっぱりカーシェア使おう」と思い立った場合、タイムズの「スグ乗り入会」というサービスを使えば、Web手続きだけで最短15分後から利用可能になる場合もあります。

さらに、会員カードの発行を不要とする「カードレス」で入会すれば、カード発行手数料（1,650円など）が0円になるメリットも。ただし、運転免許証の確認などで、実際にはもう少し時間がかかる可能性もあるので、手続きの時間は余裕を見ておきましょう。

タイムズカーシェアの基本的な使い方や予約方法は、「初心者必見！タイムズカーシェアの使い方と予約・返却ガイド」で詳しく解説しているので、初めて使う方は一度チェックしておくと安心かもしれません。

深夜や早朝利用はカーシェアが便利

深夜3時、雨上がりのカーシェアステーションで、スマートフォンを操作して車を借りる男性。時刻を示すデジタル時計と「Times CAR 24 HOUR SERVICE」の看板が見える。

ここでカーシェアの圧倒的な強みが出てきます。

先ほどの比較表にもあった通り、タイムズカーレンタル那覇空港店の営業時間は、基本「09:00～18:00」です（JALパックなど一部プランでは08:00からの枠もあるようですが）。

一方、那覇空港にはLCC（格安航空会社）の深夜便や早朝便も多いですよね。例えば、22時過ぎに到着する便や、早朝6時に出発する便など。

レンタカーの営業時間外に到着・出発する場合、カーシェアが唯一の、あるいは最も便利な選択肢になる可能性があります。赤嶺駅前第２などのステーションは24時間対応していることが多いので、深夜に到着しても車を借り出すことができます。

深夜・早朝利用の注意点

最も注意すべきは、モノレール（ゆいレール）も深夜・早朝は動いていないことです。ゆいレールの那覇空港駅の始発は5:50頃、最終は23:30頃です（2025年現在）。

（出典：ゆいレール公式サイト『時刻表・運賃』）

したがって、モノレールの運行時間外に那覇空港に到着した場合、赤嶺駅のステーションまではタクシーで移動する必要があります。

タクシー移動の目安

那覇空港から赤嶺駅周辺までは、深夜料金を考慮しても約1,000円～1,500円程度かなと思います。このタクシー代を払ってでも、すぐに移動したい場合にはカーシェアが役立ちますね。

注意点！沖縄観光の距離料金

沖縄の海沿いの道路で、カーシェアのアプリ画面に「距離料金＋5,000円」と表示され、驚き困惑するカップル。夕焼け空の下、車を背景にスマートフォンを指差している。

これは、私が沖縄でカーシェアを使う上で最も重要だと思う、最大の注意点です。ここを知らないと、レンタカーより遥かに高くつく可能性があります。

タイムズカーシェアには「6時間パック」や「24時間パック」などのお得なパック料金がありますが、6時間を超えるパック（12時間、24時間など）を利用すると、利用時間料金とは別に 20円/km の距離料金が発生します（2025年現在のベーシッククラスの場合）。

沖縄観光を想像してみてください。那覇市内だけで終わることは稀ですよね。多くの人が「美ら海水族館」や「古宇利島」を目指すと思います。

例えば、那覇市を起点に美ら海水族館へ行くと、往復だけで約180kmあります。もし24時間パック（仮に6,600円）を利用して180km走ると、総額はいくらになるでしょう？

【危険】沖縄観光での距離料金シミュレーション

6,600円（24時間パック料金） + （180km × 20円/km） = 6,600円 + 3,600円 = 10,200円

なんと、距離料金だけで別途3,600円も追加になってしまいます。もし250km走ったら、距離料金だけで5,000円です。

「24時間6,600円」という表記だけを見て「レンタカーより安い！」と飛びつくと、返却時に高額な請求に驚くことになります。この距離料金の仕組みについては、タイムズカーシェアの距離料金は高い？の記事でさらに詳しく掘り下げています。

沖縄観光でカーシェアが向いているのは、ズバリ「6時間以内の利用」です。6時間パック（4,290円～）は距離料金がかからないので、那覇市内のちょっとした移動や、空港から近いアウトレット「あしびなー」への往復など、用途を限定すれば非常に便利です。

オリックスカーシェアなど競合との比較

「那覇空港の近くでカーシェア」というニーズなら、タイムズにこだわる必要はないかもしれません。競合他社の動向も見てみましょう。

特に有力なのが「オリックスカーシェア」です。オリックスも、タイムズと同じくモノレール「赤嶺駅」の近く（那覇市赤嶺、オリックスレンタカーＪＡＬパックプレミア店内）にステーションを設置しています。こちらは赤嶺駅から徒歩5分と案内されており、アクセスは良好です。

また、モノレールで2駅目の「小禄駅」まで行けば、オリックスカーシェアの「沖縄産業支援センター」ステーションや、三井のカーシェアーズ（旧カレコ）のステーションなども存在します。

もしあなたが「タイムズ」ブランドに強いこだわりがあるわけではなく、純粋に「空港近くで手軽に使えるカーシェア」を求めている場合、モノレール赤嶺駅から徒歩5分とアクセスが明記されている「オリックスカーシェア那覇市赤嶺」は、タイムズの「赤嶺駅前第２」と同等か、それ以上に有力な選択肢となり得ますね。

タイムズカーシェアを那覇空港で探す方へ

さて、ここからは「タイムズカーシェア那覇空港」と検索したけれど、本当は「タイムズカーレンタル」を探していた、という大多数の方に向けたガイドです。沖縄観光の主流はこちらになります。

空港到着からレンタカーで出発するまでの流れや、事前予約、そして「悪い評判」として目立つ「待ち時間」の真相について、詳しく解説します。

レンタカー送迎バス乗り場とアクセス

那覇空港の「⑪レンタカー送迎バスのりば」で、タイムズのスタッフが案内する中、無料送迎バスに乗り込もうと横断歩道を渡る多くの旅行客。晴れた空の下、空港ターミナルが背景に見える。

タイムズカーレンタル那覇空港店は、空港の敷地外（住所：沖縄県那覇市鏡水457-1）にあります。そのため、空港から店舗までは無料の送迎バスで移動する必要があります。

空港に到着したら、まずは荷物を受け取り、到着ロビー（1階）から外に出てください。

乗り場は「⑪レンタカー送迎バスのりば」です。

場所: 国内線ターミナルビル1階の到着ロビーを出て、目の前にある横断歩道を渡った先です。到着ロビーAとBの間あたりから外に出ると分かりやすいかもしれません。
目印: 「⑪」という大きな看板があり、他のレンタカー会社各社も同じエリアに乗り場を構えています。
合流: 「⑪のりば」付近に行くと、「タイムズカー」と書かれたボードを持ったスタッフさんが待機しています。
所要時間: 送迎バス乗り場から店舗までは、バスに乗って約3分～5分と非常に近いです。

国際線や際内連結ターミナルに到着した場合も、まずは国内線ターミナル方面へ進み、この「⑪レンタカー送迎バスのりば」を目指すことになります。

待ち時間は？悪い評判と口コミまとめ

ここが一番気になるポイントかもしれません。関連キーワードにも「評判悪い」と出てきますし、実際の口コミサイトを見ても、評価が大きく分かれています。そのネガティブな評価のほとんどは「待ち時間」に関する不満です。

口コミに見られるネガティブな傾向

「ハイシーズン（春休み）に、空港バス乗車から車を借りるまで1時間近くかかった」
「お客の数に対してスタッフの数が少ない」
「番号札で呼ばれるまでがとにかく長い」
「明らかに手隙のスタッフがいても、自分の番号が呼ばれることはなかった」

私もこの「待ち時間」問題について調べてみましたが、どうやらこの店舗は、空港のバス乗り場である程度の人数がまとまるのを待つか、もしくはバスに乗る前に予約確認をし、その時点で「番号札」のような整理券を渡されるシステムのようです。（運用は変わる可能性があります）

そして、バスで店舗に到着した後、その「番号札」の順に厳格にカウンター手続きを行うため、問題が発生しているのではないかと推測します。

待ち時間の「構造的」要因

これは私の推測ですが、「手隙のスタッフがいても呼ばれない」という口コミは、スタッフが怠慢だったわけではなく、「番号札」の順番通りに厳格に運用しているため、フリーなスタッフがいても次の客を呼べない、というオペレーション上の硬直が発生している可能性を示唆しています。

この「番号札システム」と、「慢性的な人員不足」（口コミより）、そして沖縄の観光ハイシーズンの「瞬間的な高負荷」が組み合わさることで、利用者の体感として「1時間待ち」や「最悪でした」という深刻な不満につながっていると分析できます。

利用者が取るべき対策

私たち利用者が取るべき対策はシンプルです。

沖縄のハイシーズン（春休み、GW、夏休み、年末年始など）に利用する場合、空港到着からレンタカーで出発するまでに最低1時間はかかると想定し、その後の旅行スケジュール（例：ランチの予約、ホテルのチェックイン）に十分な余裕を持たせること。

これに尽きると思います。「空港から3分」という物理的な近さだけを見て、「すぐ出発できる」と期待しないことが重要ですね。

アクセス悪い？店舗の場所と所要時間

「アクセス悪い」というキーワードも、この「待ち時間」問題と関連している可能性が高いです。

物理的な距離は「近い」

先ほども触れた通り、空港のバス乗り場から店舗（那覇市鏡水457-1）までは送迎バスでわずか3分～5分です。これは那覇空港周辺のレンタカー店舗の中でもトップクラスの近さであり、物理的なアクセスはむしろ「非常に良い」と言えます。

体感的なアクセスは「悪い」？

では、なぜ「アクセス悪い」と感じるのか。それは、空港ターミナルビルに直結しておらず、「①バス乗り場まで歩く → ②スタッフを探す → ③バスを待つ → ④バスで移動 → ⑤店舗で番号札を持って待つ → ⑥手続き」というステップ（工程）の多さと、⑤の「店舗での待ち時間」が組み合わさることで、「なかなか車にたどり着けない」というストレス（＝体感的なアクセスの悪さ）を生んでいるからだと私は思います。

物理的な距離（3分）と、実際に出発できるまでの時間（30分～1時間）の間に、大きなギャップがあるわけですね。

レンタカーの予約と手続きの流れ

ハイシーズンの混雑を少しでもスムーズに乗り切るために、那覇空港に到着してからレンタカーで出発するまでの当日の流れを、もう一度しっかりイメージしておきましょう。

空港到着（1Fロビー） 飛行機を降りて、荷物（バゲージ）を受け取ります。
バス乗り場へ移動 ターミナルビルを出て、横断歩道を渡り、「⑪レンタカー送迎バスのりば」へ向かいます。（徒歩約1～2分）
スタッフと合流（⑪のりば） 「タイムズカー」のボードを持つスタッフさんに予約者名を伝え、予約確認書（スマホ画面や印刷物）を提示します。
番号札の受領（またはバスへ案内） ここで手続きの順番となる「番号札」を受け取るか、そのままバスへ案内されます。この時の運用によって、店舗での待ち時間が変わってきそうです。
店舗へ送迎 無料送迎バスに乗車（約3～5分）。
貸渡手続き（店舗カウンター） 店舗に到着後、事前にもらった「番号札」の順、あるいは店舗到着順でカウンターに呼ばれます。ここで貸渡手続き（免許証確認、支払い、保険説明など）を行います。
車両確認と出発 手続き完了後、スタッフが予約車両まで案内してくれます。車体の傷などを一緒に確認し、問題がなければいよいよ出発です。

返却時も、出発時と同じ那覇空港店に車両を返却します。返却手続き後、再び無料の送迎バスで空港のターミナルビルまで送ってもらえます。国内線フライトを利用する場合、フライト時刻の1時間半前までを目処に返却することが推奨されていますね。