タイムズカーシェアの距離料金が高い?2025年改定の注意点

タイムズカーシェアの料金アプリを見て驚く日本の若いカップル。車の横でスマホ画面に表示された予期せぬ高額な請求に困惑している様子。

「タイムズ カーシェア 距離料金 高い」というキーワードで検索されたあなたは、おそらく最近のタイムズカーの料金体系に疑問や不安を感じているのではないでしょうか。特に2025年12月からの料金改定、実質的な値上げによって、タイムズカーの料金 仕組みは以前と大きく変わりました。具体的には、これまで無料だった短時間利用でも走行距離によっては料金が発生するようになり、従来の感覚で利用すると想定外の高額請求に驚く可能性があります。特に距離料金 計算の方法が根本から変更された点は重要です。

また、ヘビーユーザーにとって重要だったステージ4 距離料金の特典変更や、夜間利用に便利なナイトパックの距離料金の扱いも気になるところでしょう。これからタイムズカーシェア一回だけの利用を試してみようと考えている方や、週末の旅行で1泊2日ならレンタカーかカーシェアどっちがいいか真剣に迷っている方にとって、新しい料金体系を前提とした料金シミュレーションは必須です。さらに、毎月利用するわけではない方にとっては、基本料金 使わない月の扱いがどうなるのか、固定費への不安も尽きないかもしれません。

この記事では、これらの具体的な疑問や不安に一つひとつ丁寧にお答えし、2025年12月以降のタイムズカー新料金体系を徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたがタイムズカーを利用すべきかどうか、明確な判断ができるようになるはずです。

記事のポイント
  1. 2025年12月以降の新料金体系の詳細
  2. 新しい距離料金の具体的な計算方法とシミュレーション
  3. レンタカーや他社サービスとの料金比較の目安
  4. ステージ特典やナイトパック利用時の具体的な注意点

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タイムズカーシェアの距離料金が高いのは本当?

  • タイムズカーの料金について仕組みを解説
  • 2025年12月の料金改定(値上げ)内容
  • 新しい距離料金 計算方法とは?
  • 料金シミュレーションで確認
  • 基本料金 使わない月はどうなる?

タイムズカーの料金について仕組みを解説

タイムズカーシェアの料金体系を説明する図。家の形をしたインフォグラフィックが月額基本料金、時間料金、距離料金の3つの要素で構成されていることを示している。

タイムズカーの利用料金は、一見シンプルに見えますが、実際には3つの異なる要素が組み合わさって最終的な請求額が決定されます。まずは、この基本的な料金の仕組みをしっかりと理解することが、賢く利用するための第一歩です。

料金の基本構成は「月額基本料金」+「時間料金」+「距離料金」の3階建てになっています。

1. 月額基本料金

これは、サービスを利用するための「会員費」のようなものです。個人プランや家族プランの場合、月額基本料金として880円(税込)が設定されています。

ただし、タイムズカーの大きな特徴として、毎月880円分の無料利用料金が自動的に付与されます。これは、利用料金に充当できるポイントのようなものだと考えてください。

そのため、月に880円以上(例えばベーシッククラスなら15分220円×4回=60分)利用する方であれば、月額基本料金は利用料金に相殺されるため、実質的な固定費は0円になります。一方で、全く利用しない月でもこの880円は会費として請求されるため、注意が必要です。

学生プラン・法人プランは月額無料

学生(日本国内の学校に在籍)の場合、入会から4年間は月額基本料金が無料になります。また、法人プランも月額基本料金は無料です。

2. 時間料金

これは、車を予約して利用した時間に対して課金される料金です。15分単位の料金が基本となりますが、長時間利用するほど自動的にお得になる「最大時間料金」(いわゆるパック料金)が適用されるのが大きな特徴です。

例えば、ベーシッククラス(220円/15分)を5時間利用したとします。単純計算では 220円 × 20回(5時間)= 4,400円 ですが、タイムズカーには「6時間まで4,290円」という最大時間料金が設定されています。この場合、自動的に安い方の4,290円が適用されるため、5時間利用しても6時間利用しても料金は変わりません。

この時間料金は、提供される車種によって3つのクラスに分けられています。

  • ベーシック:ヤリス、フィット、N-BOX、ソリオなど(220円/15分)
  • ミドル:CX-5、フリード、プリウス、リーフ(EV)など(330円/15分)
  • プレミアム:VOXY、セレナ、アルファードなど(440円/15分)

3. 距離料金

これが、「高い」と言われるようになった最大のポイントであり、2025年12月の改定でルールが大きく変更された部分です。詳細は次の見出しで詳しく解説しますが、利用した時間とは別にかかる、走行距離に応じた料金のことです。

初期費用は0円にもできる

以前は入会時に会員カード発行手数料として1,650円(税込)が必要でした。しかし、現在はスマートフォンの専用アプリでドアの解錠・施錠ができる「スグ乗り入会」を選択すれば、カード発行手数料が不要となり、初期費用0円で始めることが可能です。

2025年12月の料金改定(値上げ)内容

タイムズカーシェアのアプリ画面で料金改定による値上げ通知を見て驚く日本の女性。背景にはカーシェアの白い車と都会の夜景が広がっている。

2025年12月1日(月)の返却分より、タイムズカーの料金体系、特に「距離料金」に関するルールが大幅に変更されました。この変更が、多くの短時間・中距離利用者にとって実質的な「値上げ」と感じられる内容となっています。(出典:タイムズカー公式サイト「距離料金およびタイムズカープログラムの改定について」

最大の変更点は、距離料金が発生する「条件」です。これまでは「6時間」という時間単位が基準でしたが、改定後は「20km」という距離単位が基準になりました。

項目改定前 (~2025年11月30日)改定後 (2025年12月1日~)
距離料金の発生条件6時間を超える利用の場合利用時間に関わらず、走行距離が20Kmを超えた場合
課金対象利用開始時からの全走行距離20Kmを超えた走行距離のみ
短時間利用(6時間以内)走行距離に関わらず無料20kmを超えると課金発生
長時間利用(6時間超)1km目から課金 (例: 50km走行 → 50km分課金)21km目から課金 (例: 50km走行 → 30km分課金)

改定による利用スタイル別の影響

この変更により、利用スタイルによって損得が明確に分かれました。

  1. 短時間利用者(6時間以内)
    これが最も大きな「値上げ」の影響を受ける層です。従来は、例えば「3時間利用・走行距離100km」でも距離料金は0円でした。しかし改定後は、たとえ15分の利用でも走行距離が20kmを超えれば、新たに距離料金が発生します。近所の買い物(20km以下)は影響ありませんが、少し離れた場所に短時間で行く場合に負担が増えます。
  2. 長時間利用者(6時間超)
    こちらは「値下げ」の恩恵を受けます。従来は、6時間を超えると走行距離1km目から課金されていました。しかし改定後は「20kmを超えた分」のみの課金となりました。つまり、20km分の距離料金(20km × 20円 = 400円)が自動的に安くなります。

この改定の背景には、ガソリン価格の高騰などが影響していると推察されます。短時間でも長距離を走る(=ガソリンを多く消費する)利用者に、相応の負担を求める形にシフトしたと言えるでしょう。

新しい距離料金 計算方法とは?

新しい料金体系における距離料金の計算は、利用時間に関わらず、総走行距離が20kmを超えたかどうかだけが基準となり、非常にシンプルになりました。

【新】距離料金の計算式(2025年12月1日~)

  • 走行距離が20km以下の場合: 距離料金 = 0円
  • 走行距離が20kmを超える場合: 距離料金 = (総走行距離 – 20km) × 20円

※全クラス共通で1kmあたり20円です。

具体的な例で、新旧の料金がどれだけ変わるかを見てみましょう。

  • 例1:近所のスーパーへ買い物(利用1時間・走行10km)
    新旧ともに走行距離が20km以下、かつ6時間以内のため、距離料金は0円です。影響はありません。
  • 例2:少し離れたコストコへ買い物(利用3時間・走行50km)
    旧料金:6時間以内のため、距離料金は0円
    新料金:(50km – 20km) × 20円 = 600円の距離料金が新たに発生します。
  • 例3:日帰り旅行でドライブ(利用10時間・走行300km)
    旧料金:6時間超のため、300km × 20円 = 6,000円の距離料金。
    新料金:(300km – 20km) × 20円 = 5,600円の距離料金。400円安くなります。

最も注意すべき利用シーン:「短時間・長距離」

新料金体系で最も不利になる、つまり「タイムズ カーシェア 距離料金 高い」と実感してしまうのは、「短時間(6時間以内)で、長距離を走る」ケースです。

例えば、「実家に顔を出すため、高速道路を使って往復200kmの距離を5時間で往復する」といった利用シーンを想像してください。

  • 旧料金:6時間以内のため、時間料金(ベーシックで4,290円)のみ。距離料金は0円でした。
  • 新料金:時間料金4,290円に加え、距離料金 (200km – 20km) × 20円 = 3,600円が加算されます。

合計金額が4,290円から7,890円へと、約3,600円も値上がりすることになります。このような使い方がメインだった方にとっては、深刻な改悪と言わざるを得ません。

料金シミュレーションで確認

新しい料金体系で、具体的にどれくらい料金が変わるのか。記事のデータベースにあった、より具体的な利用シーンを基に、新旧の料金を比較シミュレーションしてみましょう。

※すべてベーシッククラス(時間料金:6時間まで4,290円、12時間まで5,500円)利用時と仮定します。

利用シーン時間距離旧料金 (時間+距離)新料金 (時間+距離)差額
ケース1:短時間・中距離
(例:山形駅から山寺観光)
5時間37km4,290円
(時間 4,290円 + 距離 0円)
4,630円
(時間 4,290円 + 距離 (37-20)×20=340円)
+340円
ケース2:長時間・中距離
(例:山形駅から御釜観光)
8時間67.6km6,852円
(時間 5,500円 + 距離 67.6×20=1,352円)
6,452円
(時間 5,500円 + 距離 (67.6-20)×20=952円)
-400円
ケース3:短時間・長距離
(例:東京から甲府ドライブ)
6時間271km4,290円
(時間 4,290円 + 距離 0円)
9,310円
(時間 4,290円 + 距離 (271-20)×20=5,020円)
+5,020円

シミュレーションから分かること

この結果から分かるように、「タイムズカーが高くなった」かどうかは、利用者の使い方次第で答えが全く異なります。

  • ケース1(短時間・中距離):これまで無料だった距離料金が数百円加算され、純粋な値上げとなります。
  • ケース2(長時間・中距離):これまで通り6時間を超える利用者は、自動的に400円安くなり、値下げとなります。
  • ケース3(短時間・長距離)これが新料金で最も割高になるパターンです。料金が倍以上に跳ね上がっており、このような利用シーンでは、もはやレンタカーや他のカーシェアサービス(オリックスカーシェアなど)と比較することが必須と言えます。

ご自身の利用がどのパターンに近いか、タイムズカー公式サイトの料金シミュレーションで事前に確認する癖をつけることを強くおすすめします。

基本料金 使わない月はどうなる?

自宅でタイムズカーシェアのアプリを見ながら、基本料金と利用料金の仕組みについて考える日本の若い女性。スマホ画面には「月額基本料金はいつどうなる?」という疑問と料金シミュレーションが表示されている。

タイムズカーを利用する上で、距離料金と並んで気になるのが「月額基本料金」の扱いです。特に「たまにしか使わない」「今月は使わないかも」という方にとっては重要なポイントです。

個人プラン・家族プランでは、月額基本料金880円(税込)が設定されています。

重要なのは、この880円は「利用が0円だった月」でも、会員である限りは請求されるということです。これが「使わない月」の扱いです。

ただし、前述の通り、タイムズカーには毎月880円分の無料利用料金が付与されます。この「無料利用料金」と「月額基本料金」の関係性を正しく理解する必要があります。

「充当」の仕組みを理解しよう

「月額基本料金が無料になる」のではなく、「月額基本料金と同額の無料利用枠がもらえ、利用料金に充当できる」という仕組みです。

  • パターンA:利用が0円の月
    利用料金が0円なので、無料利用枠880円は使われません。月額基本料金 880円 の支払いが発生します。(これが固定費となります)
  • パターンB:利用が600円の月
    利用料金600円に無料利用枠が充当されます。支払う利用料金は0円になります。ただし、月額基本料金 880円 の請求は発生します。(差額の280円は戻りません)
  • パターンC:利用が1,000円の月
    利用料金1,000円に無料利用枠880円が充当されます。差額の120円を支払う… のではなく、請求の仕組みは「月額基本料金880円 + 利用料金1,000円 – 無料利用枠880円 = 1,000円」となります。

結論として、月に一度(ベーシッククラスで60分=880円)でも利用する方であれば、月額基本料金を意識する必要はありません。利用料金が880円を超えれば、月額基本料金は利用料金に含まれる形になるため、実質的な固定費はかかりません。

逆に、数ヶ月に一度しか使わない方にとっては、使わない月も880円の固定費がかかり続けることになるため、割高に感じるでしょう。

なお、利用実績に応じてステージが上がる「タイムズカープログラム」でステージ2以上になると、この月額基本料金880円が無料になる特典があります。頻繁に利用する方は、ステージ2以上を維持することが固定費削減の鍵となります。

タイムズカーシェアの距離料金が高い場合の比較

  • ステージ4 距離料金割引は?
  • ナイトパック利用時の距離料金
  • タイムズカーシェア一回だけの利用
  • 1泊2日ならレンタカーかカーシェアどっちがいい?
  • タイムズ カーシェア 距離料金 高いか判断を

ステージ4 距離料金割引は?

2025年12月の料金改定は、利用頻度が高いヘビーユーザー向けの会員優遇サービス「タイムズカープログラム」の特典内容にも大きな変更をもたらしました。

特に影響が大きいのは、最上位であるステージ3およびステージ4の会員が享受していた、車種クラスに関する特典が廃止された点です。

【廃止】された主な車種クラス特典

  • ステージ3:ミドルクラスをベーシッククラスの料金で利用できる特典
  • ステージ4:すべてのクラス(ミドル・プレミアム)をベーシッククラスの料金で利用できる特典

これは非常に大きな変更です。従来、ステージ4の会員は、アルファードなどのプレミアムクラス(通常440円/15分)を、ベーシッククラス(220円/15分)の料金で利用できました。この特典を目当てにタイムズカーを積極的に利用し、ステージ4を維持していた方にとっては、最大のメリットが失われたことになります。

【新設・維持】された距離料金特典

その代わり、新しい距離料金体系に合わせて、距離料金に関する割引特典が新設・維持されました。

  • ステージ3(新設):距離料金から最大300円割引
  • ステージ4(維持):距離料金から最大1,000円割引

※これらの割引は、ナイトパック利用時は対象外となります。

結論として、ステージ4の会員は、新料金体系で距離料金が発生した場合(20kmを超えた場合)でも、その月の合計距離料金から最大1,000円の割引が適用されます。例えば、距離料金が1,500円だった場合、請求は500円になります。

しかし、廃止された「全クラスベーシック料金」の特典価値(利用時間によっては数千円分)と比べると、この1,000円割引では不十分と感じるヘビーユーザーも多いかもしれません。

ナイトパック利用時の距離料金

夜間の長時間利用に非常に便利な「ナイトパック」(対象時間:18:00~翌9:00)は、ベーシッククラスで2,640円(税込)など、時間料金が非常に安価に設定されています。

このナイトパックについても、距離料金の扱いに最大の注意が必要です。

2025年12月の改定に関して、タイムズカーは公式サイトで「ナイトパックご利用時の距離料金は変更ありません」と明記しています。

ナイトパックは「20km無料」の対象外

この「変更ありません」という言葉が意味するのは、通常利用時(時間料金)に適用される「20kmまでの距離料金無料」という新ルールが、ナイトパックには適用されないということです。

つまり、改定前と全く同じルールが適用されます。
ナイトパックを利用した場合は、走行距離1km目から20円/kmの距離料金が、利用開始時からの全走行距離に対して発生します。

具体的な計算例で比較してみましょう。

  • 利用シーン:夜間に50km走行した場合
  • 通常利用(時間料金)の場合
    距離料金 = (50km – 20km) × 20円 = 600円
  • ナイトパック利用の場合
    距離料金 = 50km × 20円 = 1,000円

このように、同じ50kmの走行でも、ナイトパックを利用すると通常利用時よりも距離料金が400円高くなります。「夜間だからナイトパックがお得」と安易に選択すると、走行距離によっては逆に高くつく可能性があるため、利用時間と予測走行距離をシミュレーションして選択することが重要です。

タイムズカーシェア一回だけの利用

「旅行先で一回だけ使いたい」「引っ越しで一回だけ必要」など、「タイムズカーシェア一回だけ」の利用を検討している場合、料金体系をよく理解した上で判断する必要があります。

まず、タイムズカーの個人プランで入会すると、前述の通り、その月は利用しなくても月額基本料金880円がかかります。もし1ヶ月だけ利用してすぐに退会するとしても、最低880円の固定費(+実際に利用した時間料金・距離料金)が発生する計算です。

ただし、初期費用であるカード発行手数料(1,650円)は、「スグ乗り入会」を選べば0円にできます。

本当に「一回だけ」なら、月額無料のサービスも検討しよう

もし本当に「一回だけ」の利用や、次にいつ使うか分からない不定期な利用を想定している場合、月額基本料金が0円のカーシェアサービスを選ぶのが最も賢明な選択です。

日本国内には、月額固定費がかからないカーシェアサービスも複数存在します。

  • dカーシェア:ドコモが運営するプラットフォーム型。オリックスカーシェアやトヨタシェアなど複数の事業者の車を使え、月額無料。
  • 楽天カーシェア:楽天が運営。提携先のオリックスカーシェアなどを月額無料で利用可能。
  • カリテコ(チョコ乗りプラン):名鉄協商が運営。月額無料のプランがある。
  • ホンダエブリゴー:ホンダが運営。月額無料。

タイムズカーの最大の魅力は、全国のステーション数が圧倒的に多い(約20,000カ所)という利便性です。しかし、利用したい場所の近くに上記のような月額無料サービスのステーションもあるならば、固定費を避けるためにそちらを選ぶという合理的な判断もあります。

1泊2日ならレンタカーかカーシェアどっちがいい?

タイムズカーシェアとレンタカーの利用シーンを比較する分割画像。左側では若い男性二人がカーシェアの車に乗り込もうとしており、右側では日本のカップルがレンタカーカウンターでチャイルドシートを借りている。

「1泊2日(24時間)の利用なら、レンタカーとカーシェアのどちらが安いのか?」

これは利用者の永遠のテーマですが、タイムズカーの新料金体系導入により、この答えはより明確になりました。結論から言えば、「走行距離が長いなら、レンタカーの方が安くなる可能性が非常に高い」です。

特にタイムズカーの新料金体系では、走行距離が料金に与える影響が非常に大きくなりました。ここで、国土交通省の調査でもカーシェアリングの主な用途とされる「買い物・送迎」ではなく、「旅行・レジャー」を想定し、24時間・走行距離300km・コンパクトカークラスという条件で比較してみましょう。

サービス時間料金距離料金 / ガソリン代合計金額(目安)
タイムズカー(新料金)
ベーシッククラス
6,600円
(24時間パック)
5,600円
( (300km – 20km) × 20円 )
12,200円
レンタカーA (格安系)
コンパクトクラス
約4,800円
(24時間)
約3,000円
(ガソリン代 ※1)
7,800円
レンタカーB (大手系)
コンパクトクラス
約8,910円
(24時間)
約3,000円
(ガソリン代 ※1)
約11,910円

※1:ガソリン代は燃費20km/L、ガソリン価格1L=200円(資源エネルギー庁の価格調査を参考に仮定)として計算 (300km ÷ 20km/L × 200円/L = 3,000円)

このシミュレーション結果から分かるように、1泊2日で300km程度走行する場合、タイムズカーの新料金(12,200円)は、格安レンタカー(7,800円)より明らかに高く、大手レンタカー(約11,910円)と比較しても同等か、やや割高になる可能性が高いです。

改定前は「長時間ならカーシェアが安い」というケースも多くありましたが、新料金体系では距離料金の負担が大きくなったため、長時間かつ長距離(目安として1日150km~200km以上)の場合は、レンタカーの方が安くなる可能性が高まりました

料金以外のメリット・デメリット比較

ただし、料金だけで決めるのは早計です。両者には料金以外のメリット・デメリットがあります。

▼カーシェア(タイムズカー)
メリット:24時間いつでも出発・返却可能。ガソリン満タン返しが不要。予約・手続きがスマホで完結。
デメリット:清掃が利用者任せの場合がある。チャイルドシート等のオプションが少ない。乗り捨てが原則不可。

▼レンタカー
メリット:専門スタッフによる清掃・点検で安心感がある。チャイルドシート等のオプションが豊富。乗り捨てプランが利用可能。
デメリット:営業時間が限られる(早朝・深夜の出発/返却が困難)。手続きに対面の手間がかかる。ガソリン満タン返しが必須。

早朝出発や深夜帰着の旅行で、走行距離が短い場合はカーシェアが便利です。一方、走行距離が長く、車の清潔さやオプションを重視するならレンタカーが適しています。

総括:タイムズ カーシェア 距離料金 高いか判断を

「タイムズ カーシェア 距離料金 高い」かどうかは、最終的には利用者の「使い方」によって答えが全く変わります。2025年12月の料金改定は、全ての利用者に影響を与える大きな変更でした。

結論として、タイムズカーは「近距離(20km以内)の移動を、月1回以上コンスタントに利用する」人にとっては、ステーション数の多さという圧倒的な利便性もあり、引き続き最適な選択肢の一つです。

一方で、「たまにしか使わない(月0回がある)」人や、「短時間で長距離を走る」ことが多い人にとっては、新料金体系は明確に「高い」と感じられるものになりました。これらの利用者は、月額無料の他社カーシェアや、長距離利用の場合はレンタカーを積極的に比較検討すべきです。ご自身の利用スタイルを振り返り、新料金体系で損をしないか、一度見直してみることを強く推奨します。

  • タイムズ カーシェア 距離料金 高いという印象は2025年12月の改定が大きく影響
  • 新料金は利用時間に関わらず20kmを超えた走行距離に対して課金される
  • 課金単価は1kmあたり20円で20kmを超えた分だけが対象
  • 6時間以内の短時間利用でも20kmを超えると距離料金が発生するのが最大の変更点
  • これが短時間・中距離利用者にとって「値上げ」と感じる明確な理由
  • 逆に6時間超の長時間利用では従来より20km分(400円)安くなる
  • 最も割高になるのは「短時間(6時間以内)で長距離(例:200km)」を走る利用
  • 料金 仕組みは「月額基本料」+「時間料金」+「距離料金」の3階建て
  • 基本料金 使わない月でも個人プランは880円の支払いが発生する
  • 毎月880円(ベーシック60分相当)以上の利用で基本料金は実質無料になる
  • ナイトパックは新料金でも「20km無料」が適用されず走行1km目から課金される
  • ステージ3で距離料金300円割引が新設された
  • ステージ4の最大の特典だった車種クラス割引(全クラスベーシック料金)は廃止
  • ステージ4の距離料金1,000円割引は維持されている
  • 1泊2日ならレンタカーかカーシェアどっちがいいかは走行距離次第
  • 新料金では長距離走行時のレンタカーとの料金差が縮まり割高になるケースが増加
  • タイムズカーシェア一回だけの利用や利用頻度が低い場合は月額無料の他社サービスも検討すべき
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