トヨタレンタカー乗り捨て料金は高い?無料条件と計算方法を解説

こんにちは。車のサブスク調査隊、運営者の「K」です。

旅行や引越しでレンタカーを利用する際、借りた店舗とは別の店舗に返却できる「乗り捨て」は非常に便利なサービスですよね。でも、トヨタレンタカーの乗り捨て料金について調べてみると、計算方法が複雑だったり、他社と比較して高いのか安いのか分からなかったりと、迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。公式サイトでシミュレーションをしてみても、本当にその金額で確定なのか、あるいは後から追加費用が発生しないか不安になることもあるかもしれません。

特に、検索窓に「片道GO」や「違約金」といった言葉が出てくると、お得な裏ワザがあるのか、逆に知らないと損をするペナルティがあるのか気になってしまいますよね。また、県内なら無料だと思っていたのに料金がかかったというケースや、北海道など特定のエリアではルールが異なるといった落とし穴も存在します。

この記事では、トヨタレンタカーのワンウェイシステムに関する料金の仕組みから、知っておくべき注意点まで、私自身の調査結果をもとに詳しく解説していきます。皆さんが予期せぬ出費を避け、賢くレンタカーを利用するための手助けになれば幸いです。

記事のポイント
  1. トヨタレンタカー独自のゾーン制料金の仕組みと計算方法
  2. 県内無料ルールの例外や商用車利用時の隠れた追加コスト
  3. 格安で移動できる「片道GO」の利用条件とメリット
  4. 他社との料金比較や無断変更時の違約金リスク

トヨタレンタカーの乗り捨て料金の仕組み

トヨタレンタカーの複雑なゾーン制料金体系を、パソコンで真剣に分析・比較する日本人男性の様子。E-E-A-Tの専門性と信頼性を高める画像。

トヨタレンタカーのワンウェイシステムは、実は他の多くのレンタカー会社とは少し異なる「ゾーン制」という独自の料金体系を採用しています。これが利用シーンによっては非常にお得になることもあれば、逆に注意が必要なポイントにもなります。ここでは、その基本的な仕組みと、意外と知られていない例外ルールについて掘り下げて解説していきます。

公式でシミュレーションする方法

まず最初に押さえておきたいのが、正確な料金を知るためのシミュレーション方法です。「料金表を見ても、自分のケースでいくらになるのか計算するのが面倒くさい」と感じる方は多いはずです。実際、トヨタレンタカーの料金体系は車種クラスやエリアによって細かく分かれているため、手計算で正確な金額を出すのは至難の業です。

そこで活用すべきなのが、公式サイトの予約システムを使ったシミュレーションです。これは予約を確定させなくても、条件を入力するだけで総額が分かる非常に便利な機能です。具体的な手順を見ていきましょう。

まず、トヨタレンタカーのトップページにある「予約」ボタンから進み、以下の項目を入力します。

  1. 出発日時と返却日時:料金は時期(ハイシーズンなど)によっても変動するため、正確な日付を入れることが重要です。
  2. 出発店舗:実際に借りる店舗を選択します。
  3. 返却店舗:「出発店舗へ返却しない(ワンウェイ利用)」を選択し、返却したい店舗を指定します。ここがポイントで、県外の店舗を選ぶと自動的にワンウェイ料金が加算されます。
  4. 車種クラス:利用したい車のタイプを選びます。
トヨタレンタカー公式サイトの予約画面で、出発店舗と返却店舗が異なるワンウェイ利用の条件を入力している様子。シミュレーション手順を視覚的に補

これらの情報を入力すると、画面上に「基本料金」「免責補償料」「オプション料金」に加えて、「ワンウェイ料金」が明示されます。多くのレンタカー会社が「走行距離」に応じて料金を加算していくのに対し、トヨタレンタカーは「出発した都道府県」と「返却する都道府県」の組み合わせで料金が決まるマトリクス方式を採用しています。これ、実はすごく重要なポイントなんです。

ここがポイント

  • 距離に関わらず料金が一定:例えば「東京から大阪」なら、どのルートを通っても、どれだけ寄り道をしてもワンウェイ料金は約41,800円(乗用車の場合)で固定されています。
  • 予算管理がしやすい:距離制のように「走ってみないと最終的な金額がわからない」ということがありません。
  • 車種による違い:コンパクトカーと大型ワゴン(アルファード等)では料金テーブルが異なります。大型車の方が回送コストがかかるため、割高になる傾向があります。

また、シミュレーション時には「会員割引」の有無も確認しておきましょう。トヨタレンタカーメンバーであれば、基本料金から割引が適用されるため、ワンウェイ料金の負担を少しでも軽減することができます。「表示された金額が高いな」と感じても、会員登録をするだけで数千円安くなるケースも珍しくありません。

最後に注意点として、シミュレーション結果はあくまで「予約時点での見積もり」です。返却時に時間が超過したり、燃料を満タンで返せなかったりした場合は別途精算が必要になります。しかし、ワンウェイ料金自体は予約時に確定するため、移動中に「メーターが上がっていく恐怖」を感じなくて済むのは、精神衛生上とても良いですよね。

※料金は変動する可能性があるため、必ず最新の情報を公式サイトでご確認ください。

県内なら乗り捨て無料になる条件

日本の広い県内(都府県内)での長距離移動でも、乗り捨て料金が無料になるルールを視覚的に表現した地図イメージ。県内無料ルールのメリットを強調。

「同じ県内なら乗り捨て料金はかからない」という話、聞いたことがありませんか? これは半分正解で、半分間違いです。基本的にトヨタレンタカーでは、同一の都府県内にある店舗間であれば、乗り捨て料金は無料という太っ腹なルールがあります(北海道・沖縄を除く)。

このルールは、利用者にとって非常に大きなメリットです。例えば、愛知県のように面積が広く、名古屋市・豊橋市・豊田市といった主要都市が点在している県の場合、移動距離は50km〜70kmにも及ぶことがあります。他社の距離制料金であれば数千円の追加料金が発生する距離ですが、トヨタレンタカーなら「同じ愛知県内だから」という理由だけで無料になるのです。

具体的な活用シーンとしては、以下のようなケースが考えられます。

  • 観光での周遊:空港店で借りて、県内の観光地を巡り、最後は新幹線の駅近くの店舗で返却して帰路につく。
  • ビジネス利用:支店Aから支店Bへの移動手段として利用し、電車やバスの乗り継ぎ時間を短縮する。
  • 急な用事:自宅近くで借りて、県内の実家へ荷物を運び、実家近くの店舗で返却する。

しかし、ここで注意が必要なのが「車種」による重大な例外です。引っ越しや大きな荷物の運搬でよく使われるバン(Vクラス)やトラック(Tクラス)は、たとえ県内であっても有料になります。ここを見落として予約してしまう方が非常に多いのです。

商用車の「県内乗り捨て」に注意

バンやトラックの場合、同一県内の返却であっても、基本料金とは別に1,100円(税込)の乗り捨て料金が加算されます。また、マイクロバス(BUSクラス)などはそもそもワンウェイシステムの利用対象外となっており、出発店舗への返却が必須となるケースがほとんどです。

なぜ商用車だけ有料なのかというと、これらの車両は各店舗での「在庫管理」が非常にシビアだからだと考えられます。乗用車であれば、どの店舗にあっても需要がありますが、トラックやバンは特定の業務需要に合わせて配置されていることが多く、乗り捨てられると元の店舗に戻すための回送コストが発生しやすいのです。

「無料だと思って予約したら、カウンターで追加料金を言われた」なんてことにならないよう、商用車を利用する際は「県内でも有料」というルールを必ず頭に入れておいてください。特に引越しシーズンなどは、この1,100円が地味に痛手になりますので、予算組みの際に忘れないようにしましょう。

北海道のエリア料金と注意点

広大な北海道のエリア制料金システムを象徴する、雄大な景色の中を走るレンタカーと抽象的なエリア区分。北海道特有のルールを解説。

北海道への旅行を計画している方は、ここを絶対に読み飛ばさないでください。北海道はあまりにも広大なため、「県内(道内)無料」のルールは適用されません。その代わりに採用されているのが「エリア制」です。

本州の感覚で「同じ北海道内だから無料だろう」と考えて、新千歳空港で借りた車を旭川空港や函館空港で返却しようとすると、予想外の高額なワンウェイ料金を請求されることになります。トヨタレンタカーは北海道を物流や観光の動線に合わせていくつかのブロック(エリア)に分割しており、「同一エリア内の返却なら無料」「エリアをまたぐ場合は有料」という独自の仕組みを採用しています。

具体的なエリア区分の例を見てみましょう(※最新の区分は変更される可能性があるため、必ず予約時に確認が必要です)。

エリア区分(例)主な対象都市・空港特徴・注意点
札幌・千歳エリア札幌市内、新千歳空港、小樽、ニセコ、千歳など観光客が最も利用するゴールデンルート。このエリア内なら乗り捨て無料の可能性が高いです。例えば「新千歳空港借り→札幌駅返し」は無料です。
旭川・富良野エリア旭川空港、旭川市内、富良野など人気の観光地ですが、札幌エリアとは別枠です。札幌から旭川へ乗り捨てると料金が発生します。
函館エリア函館空港、函館市内、新函館北斗駅など札幌から約300km離れており、完全に独立したエリア扱いです。乗り捨て料金も高額になりがちです。
道東エリア帯広、釧路、北見、網走、中標津、稚内などさらに細分化されている場合があります。都市間の距離が非常に長いため、エリアまたぎの判定がシビアです。

よくある勘違いが、「新千歳空港で借りて、スキーリゾートのニセコで返す」パターンと、「新千歳空港で借りて、旭川空港で返す」パターンの違いです。

前者の「新千歳→ニセコ」は、多くの場合「同一エリア(札幌・千歳・小樽・ニセコエリア)」とみなされ、乗り捨て料金が無料になるケースがあります。これはスキー客にとっては非常に嬉しい設定です。しかし、後者の「新千歳→旭川」は明確にエリアまたぎとなり、ワンウェイ料金が発生します。

また、北海道特有の事情として、冬季の路面状況や、1ナンバー(大型トラックなど)の乗り捨て規制も存在します。特に大型トラックは、北海道内での乗り捨て利用自体が禁止されているケースがあるため、引越しなどで利用を考えている方は要注意です。

北海道でのドライブ旅行を計画する際は、自分のルートが「エリアまたぎ」になるかどうかを事前にしっかりチェックしておきましょう。数千円〜1万円以上の差が出ることもあるため、旅費を節約するためには事前のエリア確認が不可欠です。

片道GOを使って格安で利用する

2,200円からの破格の価格で利用できる「片道GO\!」を利用し、高速道路を快適に走行するレンタカーの様子。サービスのお得感を表現。

もしあなたが「とにかく安く移動したい」と考えているなら、トヨタレンタカーの隠れた人気商品「片道GO!(One-Way GO)」を知っておくべきです。これは、レンタカー会社が車両を別の店舗へ移動させる「回送業務」を、私たちユーザーが代行する代わりに格安で借りられるという、まさにWin-Winなサービスです。

通常、レンタカー会社は乗り捨てられた車両を元の店舗に戻すために、専門の回送業者に依頼したり、積載車を手配したりしてコストをかけています。しかし、「片道GO」では、その移動を一般ユーザーに格安でオファーすることで、会社側は回送コストを削減でき、ユーザー側は破格の料金でレンタカーを利用できるという仕組みになっています。

その料金設定は、通常のレンタカー料金の常識を覆すほどの安さです。

片道GO! の衝撃価格

  • 24時間利用:2,200円(税込)
  • 48時間利用:4,400円(税込)

この金額には、通常なら数万円かかるワンウェイ料金も、車両の基本レンタル料も全て含まれています(免責補償料などのオプション代は別途必要ですが、加入を強くおすすめします)。

例えば、東京から大阪へ移動する場合を考えてみましょう。新幹線なら約14,000円、高速バスでも5,000円〜10,000円程度かかります。しかし「片道GO」なら、2,200円(+ガソリン代・高速代)で移動できてしまいます。複数人で乗れば、一人当たりのコストは数百円レベルまで下がりますし、何より「プライベート空間で移動できる」「大量の荷物を運べる」というメリットは計り知れません。

ただし、こんないい話には当然「条件」があります。

  • 予約は直前のみ:出発の数日前から前日に「この車をあそこへ動かしたい」という案件が公式サイトに掲載されます。数週間前からの予約はできません。
  • 電話予約が基本:WEBサイトでリストを見て、条件に合う車両があれば、直接出発店舗に電話して予約する必要があります。WEB予約システムからは申し込めないことがほとんどです。
  • ルートは選べない:その時々で発生している回送ルートしか選べません。「東京→大阪」が欲しい時に「仙台→東京」しかない、ということも日常茶飯事です。
  • 車種は選べない:回送対象の車両に乗るため、コンパクトカーの場合もあれば、ラッキーなことに高級車やバンである場合もあります。

このように制約は多いですが、旅程に柔軟性がある方や、「たまたま帰省のタイミングで案件があった」という方にとっては、これ以上ないほどお得な選択肢と言えるでしょう。こまめに公式サイトの「片道GO」ページをチェックすることをおすすめします。

トラックなど商用車の追加費用

引っ越しなどで利用される、バンやトラックなどの商用車(Vクラス・Tクラス)のレンタカー。商用車加算による追加費用の注意喚起。

先ほど「県内でも有料」とお伝えしましたが、バンやトラック(Vクラス・Tクラス)で県外へ乗り捨てをする場合は、さらに料金構造が変わります。通常の乗用車にかかるワンウェイ料金に加えて、「商用車加算」という追加コストが発生するのです。

具体的には、通常のワンウェイ料金にプラスして3,300円(税込)程度が上乗せされるのが一般的です。これは、商用車は乗用車に比べて車両本体価格が高かったり、各店舗での在庫管理がシビアであったりするため、元の店舗に戻すためのコストや手間、あるいはその車両が稼働できない期間の機会損失を補填するための設定と考えられます。

料金の計算式を簡単に表すと以下のようになります。

商用車の県外乗り捨て料金イメージ

基本レンタル料金 + ワンウェイ料金(エリア間料金) + 商用車加算(3,300円) = 総額

例えば、東京から神奈川へ引っ越しのためにハイエース(Vクラス)を借りて乗り捨てる場合、距離は近くても「県外」扱いとなるため、県間ワンウェイ料金に加えて3,300円が加算されます。これを知らずにシミュレーション画面を見て「あれ?思ったより高いな」と感じる方が多いのは、この加算が含まれているからです。

また、商用車の場合は「乗り捨て可能な店舗」も限定されることがあります。全ての店舗が大きなトラックやバンの返却を受け入れられるわけではありません。駐車スペースの問題で、駅前の小さな店舗では返却を断られる(シミュレーションで選択できない)こともあります。

引越しなどで「自分でトラックを借りて荷物を運び、新居の近くで乗り捨てよう」と計画している方は、以下の3点を必ず確認してください。

  1. シミュレーション料金が「商用車加算」込みの総額になっているか確認する。
  2. 返却予定の店舗が、借りる車種(特に高さのあるトラックなど)の受け入れに対応しているか確認する。
  3. 荷降ろしの時間を考慮し、返却時間に余裕を持ったプランにする(超過料金を防ぐため)。

これらを事前にチェックしておくことで、当日のトラブルや想定外の出費を防ぐことができます。

トヨタレンタカーの乗り捨て料金を他社比較

「結局、トヨタレンタカーは他社と比べて安いの?」というのが一番気になるところですよね。レンタカー各社はそれぞれ独自の料金体系を持っており、利用する距離やエリアによって「最安値」の会社は変わります。

結論から言うと、移動距離が長くなればなるほど、トヨタレンタカーのコスパが光ります。 逆に、県境をまたぐだけの短距離移動であれば他社の方が安い場合もあります。ここでは、主要な競合他社との比較を通して、その理由を明らかにしていきます。

ニッポンレンタカーとの比較結果

ニッポンレンタカーは、業界大手の一つであり、トヨタレンタカーの強力なライバルです。しかし、その料金体系には明確な違いがあります。ニッポンレンタカーは、主に「店舗間の距離」に基づいて料金を計算するシステムを採用しています。

トヨタレンタカーが「都府県単位(ゾーン)」であるのに対し、ニッポンレンタカーは「〇〇kmまでは〇〇円」というように、より細かい距離区分での設定が特徴です。この違いが、料金にどう影響するか比較してみましょう。

  • 中距離(隣県や同一地方内)の場合: ニッポンレンタカーの方が安くなるケースがあります。例えば、県境を越えてすぐの店舗へ返すような場合、トヨタの「県外料金」が一律で適用されるのに対し、ニッポンレンタカーは「実際の距離」で計算されるため、無駄がない金額になることがあるからです。
  • 長距離(東京→大阪、東京→仙台など)の場合: トヨタレンタカーの方が安くなる傾向にあります。ニッポンレンタカーも競争力のある価格設定ですが、距離が伸びると料金が段階的に加算されていくため、長距離になればなるほど、一律料金に近い設定を持つトヨタレンタカーの優位性が高まります。

ただし、ニッポンレンタカーも特定の区間(例えば東京〜仙台間など)では戦略的に価格を抑えているケースも報告されています。中距離移動の場合は、面倒でも両方の公式サイトでシミュレーションを行い、その時点での価格を比較するのが最も賢い方法です。また、会員制度による割引率の違いも最終的な支払額に影響するため、自分が持っている会員カードの種類も考慮に入れましょう。

タイムズカーとの価格差を分析

カーシェアでおなじみのタイムズカーレンタルも、レンタカー事業を展開しています。タイムズカーレンタルも基本的には「距離制」を採用しており、一般的に50kmごとに料金が加算されていく方式をとっています。

この「50kmごとの加算」という方式は、短距離であれば安く済みますが、長距離になると料金が青天井に上がりやすいという特徴があります。特に500kmを超えるような長距離移動では、トヨタレンタカーとの価格差が顕著になります。

例えば、東京から大阪(約500km)への移動を想定して比較してみましょう(※金額は一般的な乗用車の目安です)。

レンタカー会社東京→大阪 目安料金特徴・分析
トヨタレンタカー約41,800円ゾーン制のため、長距離でも料金の上昇が抑えられています。どれだけ走ってもこの価格、という安心感があります。
タイムズカー約70,000円以上距離に応じて忠実に加算されるため、長距離だと割高になりがちです。約3万円もの差が出ることがあります。

この表を見れば一目瞭然ですが、長距離ワンウェイにおいてトヨタレンタカーの「ゾーン制」は圧倒的なコストメリットを発揮します。数万円の差があれば、浮いたお金で美味しい食事をしたり、宿泊ホテルのランクを上げたりすることもできますよね。

逆に、タイムズカーレンタルが有利なケースもあります。それは「20km未満の県外乗り捨て」のような超短距離のケースです。タイムズには短距離向けの安価な設定がある場合があるため、県境付近でのちょっとした移動であれば、タイムズの方が安く済む可能性があります。

結論として、「長距離ならトヨタ、超短距離ならタイムズも検討」という使い分けが、最も賢いレンタカーの選び方と言えるでしょう。

乗り捨て予約ができないケース

いざ予約しようとしても、公式サイトで「乗り捨てが選択できない」「エラーが表示される」という経験をしたことはありませんか? これはシステムのエラーではなく、物理的・規約的な制約によるものがほとんどです。せっかく計画を立てても予約できなければ意味がありませんので、事前に「乗り捨て不可」のパターンを知っておきましょう。

乗り捨てができない主なパターン

  • 海を渡る移動:これが最も多いケースです。北海道、沖縄、離島と本州の間など、フェリー移動を伴う乗り捨ては原則できません。「沖縄で借りて、フェリーで鹿児島へ渡り、そこで返却したい」といった要望は通らないのです。
  • 車種制限:マイクロバス(BUSクラス)や、冷凍車・保冷車などの一部の特装車は、出発店舗への返却が義務付けられています。これらの車両は代替が効きにくいため、元の場所に戻す必要があるのです。
  • 1ナンバー(トラック)の北海道内利用:先ほども触れましたが、北海道では大型トラックの乗り捨てが禁止されているケースがあります。
  • 満車や店舗事情:返却予定の店舗の駐車スペースが満杯の場合や、工事中などの事情で、一時的に受け入れを停止していることがあります。特に都市部の狭小店舗では発生しやすい問題です。

これらの制約に引っかかると、システム上で返却店舗として選択肢に出てきません。「なぜか選べない」と思ったら、まずは上記の条件に当てはまっていないか確認してみてください。どうしてもそのルートで移動したい場合は、乗り捨てではなく「ラウンドトリップ(出発店返却)」にするか、公共交通機関との組み合わせを再検討する必要があります。

無断変更時の違約金ペナルティ

返却場所を無断で変更しそうになった際、高額な違約金を避けるためにレンタカー会社へ電話連絡をしている日本人利用者の手元。信頼性を高めるための重要な注意喚起。

これは本当に大切なことなので、強調してお伝えします。予約時に指定した返却店舗とは違う店舗に、無断で返却場所を変更することは絶対に避けてください。

旅行中に「予定が変わったから、もっと手前の店舗で返してしまおう」とか「渋滞で間に合わないから近くの店でいいや」と考えることがあるかもしれません。しかし、トヨタレンタカー(というよりレンタカー業界全体)では、事前の承諾なしに返却場所を変更することを固く禁じています。

トヨタレンタカーの貸渡約款によると、事前の承諾なく返却場所を変更した場合、以下のペナルティが請求される可能性があります。

  • 回送費用:車を本来の返却予定店舗に戻すためにかかる実費(人件費や交通費、ガソリン代など)。
  • 違約金:上記回送費用の200%相当額。

これを合計すると、実質的に「本来かかる費用の3倍」近い金額を請求されるリスクがあるということです。例えば、本来なら1万円で済むはずだった変更手数料が、無断で行ったがために3万円以上の請求になる可能性があるのです。

詳細な規定については、以下の公式サイトで確認することができます。 (出典:トヨタレンタカー「ワンウェイシステム」

では、どうすれば良いのでしょうか? 答えはシンプルで、「必ず電話連絡を入れること」です。出発店舗または返却予定の店舗に電話をし、「予定が変わったので返却場所を変更したい」と伝え、承諾を得れば、基本的には「正規の乗り捨て料金の差額」を支払うだけで済みます。

もちろん、変更先の店舗が満車で受け入れられない場合など、断られる可能性もありますが、無断で返却してペナルティを受けるよりは遥かにマシです。「連絡一本で数万円の損を防げる」と考え、変更が生じた際は必ずオペレーターや店舗スタッフに相談するようにしましょう。

トヨタレンタカーの乗り捨て料金まとめ

ここまで、トヨタレンタカーのワンウェイシステムについて、料金の仕組みから他社比較、そして注意すべきペナルティまで詳しく解説してきました。最後に、この記事の要点を整理しておきましょう。

  • 料金体系は「ゾーン制」:都府県単位で決まるため、特に長距離移動においては他社の距離制よりも圧倒的にコスパが高いです。
  • 県内無料の落とし穴:原則無料ですが、商用車(バン・トラック)は+1,100円かかります。
  • 北海道は別ルール:「エリア制」が適用されるため、道内でも乗り捨て料金が発生するケースが多いです。事前のエリア確認が必須です。
  • 「片道GO!」は要チェック:タイミングが合えば2,200円〜という破格の安さで利用できます。柔軟な旅程が組めるなら狙い目です。
  • 無断変更は厳禁:返却場所を勝手に変えると、高額な違約金を請求されるリスクがあります。必ず電話で承諾を得ましょう。

トヨタレンタカーの最大の強みは、なんといってもその店舗数の多さです。全国に約1,200店舗以上を展開しているため、目的地のごく近くに返却店舗が見つかる可能性が高く、返却後の移動もスムーズに行えます。料金の安さだけでなく、こうした「利便性」も含めて考えると、ワンウェイ利用においてトヨタレンタカーは非常に強力な選択肢となるはずです。

ぜひ、今回の知識を活用して公式サイトでシミュレーションを行い、あなたにとって最適でお得なドライブ計画を立ててくださいね。安全運転で、良い旅を!

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K@車のサブスク調査隊

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