トヨタレンタカーJRセントラルタワーズ店とタワーズプラザ店を攻略

こんにちは。車のサブスク調査隊、運営者の「K」です。名古屋駅直結という抜群の利便性を誇りながらも、その複雑な立地ゆえに多くの利用者を悩ませているのが、トヨタレンタカーのJRセントラルタワーズ店やタワーズプラザ店に関する場所や行き方の問題です。実際に予約をしようとしても、どちらの店舗を選べば良いのか迷ってしまったり、あるいは返却口へのアクセスや電話番号がわからずに不安を感じたりすることは珍しくありません。この記事では、そんな名古屋駅の迷宮を攻略するための情報を徹底的に整理しました。

記事のポイント

名古屋駅にある2つの店舗の決定的な違いと選び方
写真がなくても迷わない具体的なアクセスルートと返却方法
ハイルーフ車やワンウェイ利用における重要な制約事項
無人貸出サービスの現状と賢い使い分けテクニック

1. トヨタレンタカーJRセントラルタワーズ店とタワーズプラザ店の違い
2. トヨタレンタカーJRセントラルタワーズ店やタワーズプラザ店の予約

トヨタレンタカーJRセントラルタワーズ店とタワーズプラザ店の違い

名古屋駅には「トヨタレンタカー」と名のつく店舗が複数存在しますが、特にこの2店舗は名称が似ている上に同じ住所区分にあるため、非常に混同しやすいのが特徴です。しかし、実際には「地下深くにある店舗」と「天空にある店舗」という明確な物理的違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と最適なアクセス方法を深掘りして解説していきます。

名古屋駅にある店舗へのアクセスと行き方

名古屋駅が迷宮と呼ばれる理由と、GPSではなくアナログな目印が必要であることを説明した図

まず大前提として、名古屋駅は地元の人でさえ迷うことがあるほど構造が複雑で、「迷宮」や「ダンジョン」としばしば形容されます。特に、これからレンタカーを借りようとしている旅行者や出張者の方が陥りやすい最大の罠が、スマートフォンのGPS（位置情報）だけを頼りに移動してしまうことです。名古屋駅周辺は巨大な地下街が広がっているうえに、地上には超高層ビルが密集しているため、GPSの電波が乱反射したり届かなかったりして、現在地が正確に表示されないことが多々あります。「ナビ通りに進んでいるはずなのに、壁に行き当たってしまった」「現在地がビルの反対側を指している」といった経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

そのため、このエリアで迷わずに目的地へたどり着くためには、デジタルな地図よりも、アナログな「目印」を頼りに移動することが最も確実で効率的なナビゲーションとなります。私が実際に何度も足を運んで確認した結果、両店舗へ向かうための共通かつ最適なスタート地点は、新幹線口（太閤通口）側にある有名な待ち合わせスポット「銀時計」です。名古屋駅には「金時計（桜通口側）」と「銀時計（太閤通口側）」という2大シンボルがありますが、新幹線改札を出てすぐの場所にある「銀時計」を起点に設定することで、どちらの店舗へもスムーズに、かつ最短ルートで移動を開始できます。

銀時計の前に立ったら、まずは周囲を見渡して方向感覚を整えましょう。新幹線の改札を背にして立つと、目の前には駅を東西に貫く中央コンコース（中央通路）が伸びています。ここから、反対側の「桜通口（東側・金時計方面）」へ向かって直進するのが最初のステップです。人通りが非常に多い通路ですが、天井の案内表示に従って真っ直ぐ進んでください。途中、右手には近鉄や名鉄への乗り換え口、左手にはお土産売り場などが見えてきますが、ひたすら直進します。

移動の黄金ルート【完全版】

JRタワーズプラザ店行きのエレベーターと、JRセントラルタワーズ店行きのマリオット低層階エレベーターの分岐点を示す図

起点設定: 新幹線口（太閤通口）にある「銀時計」の前に立つ。
基本動作: 新幹線改札を背にして、中央コンコースを「桜通口（金時計方面）」へ向かってひたすら直進する。
重要ポイント: コンコースの中ほどまで進むと、左手に「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の入口が見えてきます。ここが運命の分かれ道です。
最終分岐: タカシマヤの手前または周辺で、目指す店舗に応じて「地下へ降りるエレベーター」か「上層階へ上がるエレベーター」を探します（詳細は後述）。

ここで最も重要なのは、「どのエレベーターに乗るか」で勝負が決まるという点です。名古屋駅のビル群はエレベーターの数が非常に多く、それぞれ停止階が異なります。もし間違ったエレベーターに乗ってしまうと、店舗のある階には物理的にたどり着けず、一度1階まで戻ってやり直すというタイムロスが発生してしまいます。予約時間に遅れないためにも、次項からの店舗別詳細ルートをしっかりと頭に入れておいてくださいね。

マリオット地下のセントラルタワーズ店の場所

JRセントラルタワーズ店は、名古屋駅の真上にそびえ立つラグジュアリーホテル、「名古屋マリオットアソシアホテル」の地下2階に位置しています。この店舗の最大の特徴でありメリットは、何といってもホテル直結という圧倒的なステータスと利便性です。ホテルの地下駐車場から直接出発できるため、例えば真夏の日差しが強い日や、台風のような暴風雨の日であっても、一歩も外に出ることなく、快適な状態で車に乗り込むことができます。これは、特にフォーマルな服装をしているビジネスマンや、小さなお子様連れのファミリーにとっては非常にありがたいポイントかなと思います。

しかし、この店舗にたどり着くためには、ホテルの複雑なエレベーターシステムを攻略しなければなりません。アクセスする際の最大のキーワードは「マリオットホテルの低層エレベーター」です。「マリオットホテルに行けばいいんだな」と安易に考えて、目についた綺麗なエレベーターに乗ってしまうと、多くの場合、ホテルのロビーがある15階や、高層階のレストランフロアへ運ばれてしまいます。そこから地下2階へ降りようとしても、直通のエレベーターがなくて迷子になる…というのが典型的な失敗パターンです。

具体的なルートを解説しましょう。先ほどの「銀時計」から中央コンコースを桜通口方面へ進み、「広小路口」方面への案内が見えたら、少し右方向（南側）へ意識を向けます。すると、マリオットアソシアホテルの1階入口が見えてくるはずです。ホテルのエントランスに入ると、ベルボーイの方がいたりして少し緊張するかもしれませんが、堂々と進んでください。そこで必ず探すべきなのが、「B2F（地下2階）」のボタンがあるエレベーターです。館内表示をよく見ると「宴会場・駐車場方面（低層階用）」といった案内が出ているはずですので、それを見落とさないようにしましょう。

無事に地下2階に到着したら、そこはホテルの地下駐車場エリアです。薄暗い場所ではありますが、案内表示に従って進めばトヨタレンタカーのカウンターが見えてきます。ホテルの駐車場ということもあり、係員の方の対応も非常に丁寧で、出発時の説明も落ち着いた環境で受けることができます。

こんな人におすすめの店舗です

JRセントラルタワーズ店の特徴（ホテル直結・雨に濡れない）とおすすめユーザー層をまとめた図

ホテル宿泊者: マリオットアソシアホテルに宿泊している方は、客室からエレベーターを乗り継ぐだけでスムーズに出発できます。
VIP対応・接待: 大切なお客様を送迎する場合など、高級感のある出発ロケーションが必要な場合に最適です。
悪天候時: 雨に濡れずに移動できるため、傘をさす手間や荷物が濡れる心配がありません。
混雑回避: 地上やコンコースの人混みを避けて、静かな環境で手続きをしたい方に適しています。

ゲートタワー直結のタワーズプラザ店の特徴

一方、JRタワーズプラザ店は、セントラルタワーズの隣に位置する「JRゲートタワー」と接続した「タワーズ駐車場の12階」にあります。地下深くにあるセントラルタワーズ店とは対照的に、こちらは天空の駐車場とも言える高層階に位置しており、明るく開放的な雰囲気が漂っています。最近開発が進んだエリアにあるため、周辺施設も新しく、ショッピングモール「タカシマヤゲートタワーモール」や、人気のレストラン街「ゲートタワープラザ」との接続が非常に良いのが特徴です。

こちらの店舗へアクセスするために探すべき重要キーワードは、「タワーズ駐車場エレベーター」です。ホテルのエレベーターとは全く別物ですので、混同しないように注意してください。

具体的なルートとしては、桜通口（金の時計がある方）を出て、左手（北側）へ進みます。「ゲートタワー」や「タワーズ駐車場」という案内表示に従って進むと、奥まった場所にエレベーターホールがあります。ここからエレベーターに乗り込み、一気に12階まで上がってください。エレベーターの扉が開くと、そこは巨大な立体駐車場のフロアになっています。「えっ、ここ駐車場だけど本当にお店があるの？」と一瞬不安になるかもしれませんが、大丈夫です。駐車場内を歩くための歩行者用通路が確保されていますので、案内看板に従って進んでいくと、駐車場の片隅にプレハブ風（しっかりとした作りですが）の店舗カウンターが現れます。

この店舗の魅力は、何といってもその立地の利便性にあります。例えば、レンタカーを借りる前にゲートタワーモールで飲み物や軽食を買い込んだり、返却後にそのまま12階や13階のレストラン街で名古屋飯を楽しんだりといったプランが立てやすいのです。また、12階という高さにあるため、出発時にスロープを下りながら名古屋の街並みを眺めることができるのも、隠れた楽しみの一つかもしれません。

ここがポイント 「JRゲートタワー直結」という利便性は非常に強力です。特に、友人同士の旅行やカップルでの利用など、レンタカーだけでなく食事や買い物もセットで楽しみたいという場合には、こちらのタワーズプラザ店を選ぶのが正解かなと思います。また、地下の閉塞感が苦手な方にもおすすめです。

JRタワーズプラザ店の特徴（買い物・食事に便利）とおすすめユーザー層をまとめた図

トヨタレンタカーの返却口とマップコード情報

楽しいドライブを終えて、いざ車を返そうという時、レンタカー利用で最もストレスがかかるのがこの「返却」のプロセスです。特に名古屋駅周辺は、全国でも有数の交通量を誇るエリアであり、車線が多く、一方通行や右折禁止などの規制も複雑に入り組んでいます。もし入り口を一つ間違えて通り過ぎてしまうと、次の信号でUターンすることができず、グルっと大回りをさせられて20分以上タイムロスしてしまった…なんていう悲劇も珍しくありません。ここでは、そんな失敗を防ぐために、カーナビ設定に必須の「マップコード」と、進入ルートの注意点を詳細にまとめました。

まず、声を大にしてお伝えしたいのは、カーナビの目的地設定には住所や電話番号を使わず、以下のマップコードを使用することを強く推奨するということです。住所検索では、広い敷地の代表地点（例えば駅のロータリーなど）が表示されてしまい、肝心の駐車場入口がどこかわからないという事態になりがちだからです。

店舗名	返却時マップコード	店舗階層	備考
JRセントラルタワーズ店	43 160 10 * 71	地下2階	マリオットホテル地下P
JRタワーズプラザ店	43 164 21 * 51	12階	タワーズ駐車場

これらのマップコードを入力することで、ピンポイントで駐車場の入口付近を案内してくれます。しかし、ナビ通りに来ても最後に迷うポイントがあります。それが「隣接施設の駐車場」との混同です。

【重要】JPタワー駐車場と間違えないで！ 名古屋駅北側からアプローチする場合、隣接する「JPタワー（KITTE名古屋）」の駐車場入り口が非常に目立つ場所にあります。実際に間違えて入ってしまう車が後を絶たないようで、現地には「JPタワーからは入れません」「ここはタワーズ駐車場ではありません」といった警告看板が出ていることもあります。ナビが「目的地周辺です」と言ってもすぐにハンドルを切らず、「タワーズ駐車場」または「マリオットアソシアホテル駐車場」という表記があるゲートをしっかりと目視で確認してから進入してください。

正しい返却場所へ行くためのマップコード一覧と、JPタワー駐車場への誤進入を防ぐための注意喚起図

具体的なアプローチについて補足します。セントラルタワーズ店へ返す場合は、ホテルの地下駐車場入口を目指します。地下へのスロープを降りていき、発券ゲートで駐車券を取ったら、レンタカー返却スペースの表示を探してください。一方、タワーズプラザ店の場合は、地上から長いスロープを登って、なんと12階まで上がる必要があります。「本当にこんなに登っていいの？」と不安になるくらい長く登りますが、ひたすら上を目指してください。運転に不慣れな方は、「返却時は天空の城へ登るんだ」くらいの気持ちでいると、心の準備ができるかもしれません。

迷った際の各店舗の電話番号と連絡先

どれだけ準備をしていても、工事による通行止めや、予期せぬ渋滞、あるいは単純な勘違いで道に迷ってしまうことはあります。万が一、現地で迷ってしまった場合や、予約時間に遅れそうな場合は、焦らず速やかに店舗へ連絡しましょう。ここで注意したいのは、両店舗は同じトヨタレンタカーでも、現場のオペレーションは独立しているため、間違った店舗にかけてしまうと「こちらではわかりかねます…」となってしまい、話が通じないことがある点です。

JRセントラルタワーズ店: 052-586-0100
JRタワーズプラザ店: 052-566-2888

特に返却直前で道に迷った際は、運転しながらスマホを操作するのは大変危険ですし、法律違反です。必ず安全な場所に一度停車してから電話をかけてください。その際、スタッフの方に現在地を伝えるコツとして、「今、右手にヤマダ電機が見えます」や「スパイラルタワーズの前にいます」といったように、目に見える大きな建物や看板の特徴を具体的に伝えるとスムーズです。スタッフの方は周辺の地理を熟知していますので、あなたの視界にある情報を伝えるだけで、適切なリカバリー・ルートを即座に教えてくれるはずです。

トヨタレンタカーJRセントラルタワーズ店やタワーズプラザ店の予約

2.1mの高さ制限（ハイエース不可）と、年始の休業や営業時間短縮に関する注意点をまとめた図

立地やアクセスの違いがわかったところで、次は実際に予約する際に知っておくべき「落とし穴」について解説します。特に車種選びや営業時間に関しては、一般的な郊外のロードサイド店舗とは異なる、ビルイン店舗特有の厳しいルールが存在します。これを知らずにネット予約だけで済ませてしまうと、当日カウンターに行ってから「すみません、この車はお貸しできません」と言われたり、返却時に車が入庫できずに立ち往生したりといったトラブルになりかねません。

トヨタレンタカー名古屋駅店の営業時間と定休日

基本的に、大手レンタカー会社は「年中無休」で営業しているイメージが強いですが、この名古屋駅の2店舗に関しては少し事情が異なります。特に注意が必要なのが、年末年始の営業スケジュールです。

JRセントラルタワーズ店は、ホテル併設ということもあり、基本的には年中無休（通常8:00〜20:00）で営業しています。しかし、JRタワーズプラザ店の方は、商業施設や駐車場の運営スケジュールに連動して、1月1日から1月3日まで完全休業となる場合があります。また、お正月明けの1月4日なども、営業開始時間が遅かったり、終了時間が早かったりする「短縮営業」が実施されるケースが過去にありました。

もし、お正月の帰省や初詣、旅行などで三が日に利用を検討している方は、何も確認せずにタワーズプラザ店を予約しようとすると、そもそも予約が取れないか、取れたとしても貸出・返却の日程に制限がかかる可能性があります。ですので、年末年始に利用する場合は、最初から年中無休のセントラルタワーズ店を選ぶか、あるいは事前に公式サイトの店舗ページで最新の営業カレンダー（店舗からのお知らせ）を確認することを強くおすすめします。

また、早朝出発や深夜返却を希望する場合も注意が必要です。両店舗とも基本は8:00〜20:00の営業ですので、例えば「朝6時に出発してゴルフに行きたい」とか「夜22時に返却したい」といったニーズには対応できません。そのような場合は、後述する24時間利用可能なカーシェアサービス「TOYOTA SHARE」の利用を検討するのが賢い選択です。

ハイエース等の車種制限と高さ制限の注意点

ここが今回の記事の中で、最も注意していただきたいポイントかもしれません。両店舗ともに、高層ビルやホテルの地下にある駐車場を利用しているため、構造上、車両の高さ制限（2.1m以下）が厳格に適用されます。これは「ちょっとくらいオーバーしても大丈夫だろう」というレベルの話ではなく、物理的に天井の配管に接触したり、ゲートを通過できなかったりするため、絶対に入庫不可能なのです。

したがって、以下のような背の高い車両（ハイルーフ車）や大型車両は、この2店舗では貸出も返却も一切できません。

ハイエース（ハイルーフ車、グランドキャビン、コミューター等）
トラック全般（1ナンバー車）
マイクロバス（2ナンバー車）
一部の背の高いSUVやミニバンで、ルーフボックス（キャリア）を装着している場合

特に、大人数での旅行や引越し、部活動の合宿などで「ハイエースのグランドキャビンを借りたい！」と思っても、セントラルタワーズ店やタワーズプラザ店では取り扱いがありませんし、他店から借りてきてここに返すこともできません。予約システム上では、車種選択の時点でフィルタリングされて表示されないことが多いですが、電話予約などでうっかり希望してしまうと、「そちらの店舗ではご用意できません」と断られることになります。

荷物が多い方は要注意 もし、どうしても高さのある車両を借りたい場合は、この2店舗は諦めて、近隣にある「トヨタレンタカー名古屋駅太閤通口店」や「名古屋新幹線口店」を利用してください。これらの店舗は路面店であり、高さ制限のない（あるいは緩い）平面駐車場やスペースを持っているため、ハイエースやトラックの取り扱いがあります。予約前に「自分が借りようとしている車の高さ」を意識することは、名古屋駅エリアでは必須のスキルと言えるでしょう。

トヨタレンタカーのワンウェイ利用と乗り捨て

「行きは新幹線で名古屋まで来て、そこからレンタカーで観光地（例えば伊勢神宮や飛騨高山など）へ向かい、帰りは自宅近くの店舗で乗り捨てる」あるいはその逆のパターン。こうしたワンウェイ（乗り捨て）利用は、移動の自由度を飛躍的に高めてくれる便利なサービスです。トヨタレンタカーは全国にネットワークを持っていますので、基本的には両店舗ともワンウェイの出発・返却に対応しています。

しかし、ここでも先ほどの「高さ制限」が大きな壁となって立ちはだかります。他の店舗（例えば地方の広い店舗）で借りたハイルーフのハイエースや、積載量の多いトラックを、便利だからといってJRセントラルタワーズ店やタワーズプラザ店に乗り捨てようとしても、入庫できないため受入を拒否されます。

これはシステム上、予約時にエラーが出るように設定されているはずですが、もし何らかの手違いで予約できてしまったとしても、当日現地に行ったらゲートを通れない…という最悪の事態になりかねません。「乗用車（プリウスやヤリスなど）や、一般的なミニバン（ノア・ヴォクシーの標準ルーフなど）」であれば問題なく乗り捨て可能ですが、特殊な車両や背の高い車を利用する場合は、必ず返却予定店舗の車両制限を確認してください。

また、ワンウェイ料金についても触れておきましょう。同一県内の店舗間であれば無料のケースが多いですが、県をまたぐ場合（例えば愛知県から岐阜県、東京都など）は、距離に応じた乗り捨て手数料が加算されます。この手数料は数千円から数万円になることもありますので、予算を組む際は必ずシミュレーションを行ってください。（出典：トヨタレンタカー公式『ワンウェイシステム』）

チョクノリから移行したトヨタシェアの利用

以前、トヨタレンタカーでは「チョクノリ！」という名称で、店舗の手続きを介さずにアプリだけで車を借りられる無人貸出サービスを提供していました。利用したことがある方もいるかもしれませんが、このサービスは現在「TOYOTA SHARE（トヨタシェア）」という新ブランドに統合・リニューアルされ、より使いやすく進化しています。

もしあなたが、「店舗の営業時間を気にしたくない」「早朝5時に出発したい」「深夜23時に帰ってきたい」「手続きの待ち時間が煩わしい」と考えているなら、有人店舗であるセントラルタワーズ店やタワーズプラザ店にこだわる必要はありません。むしろ、トヨタシェアを利用した方が圧倒的に便利です。名古屋駅周辺には、店舗とは別に、以下のようなカーシェアステーションが点在しています。

グローバルゲート地下2階ステーション: ささしまライブ方面。きれいなビルの中で24時間利用可能。
ユニモール地下駐車場ステーション: 地下街ユニモール直結。雨の日でもアクセス良好。
柳橋ステーション: 名古屋の台所、柳橋中央市場の近く。

これらのステーションにある車は、スマホに専用アプリをインストールし、会員登録を済ませておけば、予約からドアの解錠・施錠、精算まで全てスマホ一つで完結します。鍵（スマートキー）は車内に置いてあるか、アプリが鍵の代わりになる仕組みです。対面での免許証確認や長い重要事項説明がないため、車にたどり着いてから出発まで最短1分もかかりません。

ただし、利用には事前の会員登録（免許証画像のアップロードやクレジットカード登録）が必要で、審査に少し時間がかかる場合があります。旅行当日にいきなり使おうとしても間に合わないことがあるので、名古屋へ行く前に登録だけ済ませておくのが「賢い使い分けテクニック」です。

トヨタレンタカーJRセントラルタワーズ店とタワーズプラザ店のまとめ

ユーザーの目的（VIP対応、買い物、車種、時間帯など）に合わせて最適な店舗やサービスを選べるフローチャート

長くなりましたが、最後にJRセントラルタワーズ店とタワーズプラザ店、そしてその他の選択肢を含めて、どう使い分けるのが正解なのかをまとめました。迷った際は、この判断基準を参考にしてください。

こんな人におすすめ	選ぶべき店舗・サービス	決め手となる理由
マリオット宿泊者・VIP対応	JRセントラルタワーズ店	ホテル直結で移動が楽。地下なので雨風の影響を受けない高級感。
買い物・食事ついで利用	JRタワーズプラザ店	ゲートタワー直結。12階の開放的な雰囲気と利便性。
ハイエース・トラック利用	名古屋駅太閤通口店など	地上店舗のため高さ制限なし。大きな車も安心して借りられる。
早朝・深夜・短時間利用	TOYOTA SHARE	24時間利用可能。対面手続きなしでスマホで完結。