タイムズカーシェアのカード紛失！停止連絡や再発行の手順を完全解説

タイムズカーシェアの会員カードを紛失し、焦ってカバンの中を探す日本人男性（30代）の様子。

こんにちは。車のサブスク調査隊、運営者の「K」です。

「あれ、財布に入れたはずのカードがない…」「車に乗ろうとしたらポケットが空っぽだ…」タイムズカーシェアを使おうとしたその瞬間に、会員カードが見当たらないときの焦燥感。これは本当に心臓に悪いですよね。実は私も以前、出張先で同じような経験をし、冷や汗をかいたことがあります。その時は幸いカバンの奥底から出てきましたが、もし本当になくしていたらと思うとゾッとしました。

紛失に気づいたとき、多くの人が「どうやって車に乗ればいいの？」と移動手段の確保を心配しますが、実はそれ以上に優先すべきなのは「セキュリティリスクの遮断」です。タイムズカーシェアのカードは、車という高額な資産を動かすための「鍵」そのもの。もし悪意ある第三者に拾われれば、勝手に乗り回されたり、事故を起こされたりするリスクがあり、その責任は原則として会員であるあなたに降りかかってしまいます。

この記事では、そんな緊急事態に直面しているあなたのために、まず最初に行うべきカード機能の停止手続きから、身を守るための警察への届出、そしてカードなしで車を利用する裏技や、最もコストを抑えて復旧させる方法までを徹底的に網羅しました。2024年以降の新しい「カードレス」ルールも含め、検索してもなかなか出てこない実務的なアドバイスをお届けします。読み終わる頃には、不安が消え、冷静に対処できるようになっているはずです。

記事のポイント

24時間対応の緊急停止連絡先とWebからの停止手順
警察への届出が必要な理由と受理番号の重要性
再発行手数料を節約できるカードレス会員への移行方法
カードが手元になくてもアプリで車を利用する裏技

1. タイムズカーシェアのカード紛失ですぐやるべきこと
2. タイムズカーシェアでカード紛失した後の再発行手順

タイムズカーシェアのカード紛失ですぐやるべきこと

カードがないことに気づいた瞬間、頭の中が真っ白になるかもしれません。しかし、ここでの初動対応の早さが、後々の金銭的・法的なトラブルを回避できるかどうかを決定づけます。まずは深呼吸して冷静になりましょう。ここでは、被害を最小限に抑えるために「今すぐ」やるべき初動対応をまとめました。時間との勝負ですので、優先順位の高い順に解説していきます。

緊急停止の連絡先電話番号とWeb窓口

タイムズカーシェアのカード紛失に気づき、緊急停止の連絡をするために受話器を取る日本人女性（30代）の手元。

何よりも先に行うべきなのは、カード機能の停止（利用停止）です。「もしかしたら家にあるかもしれないから、帰ってから探そう」という判断は非常に危険です。タイムズカーシェアの会員規約では、紛失の届出をするまでに行われた利用については、原則として会員が責任を負うことになっています。つまり、あなたが探しているその数時間の間に、誰かに拾われて勝手に乗られた場合、その利用料金や事故の賠償請求がすべて自分に来てしまうリスクがあるのです。

停止手続きを行うことで、カード固有の識別ID（UID）がシステム上で無効化され、仮に誰かがそのカードを車両にかざしても認証が拒否されるようになります。この措置は「退会」ではなく、あくまで「該当カードの無効化」ですので、安心して手続きを行ってください。停止手段は主に電話とWebの2通りがあります。

電話による緊急停止（最も確実・推奨）

移動中やPCが手元にない場合、あるいはパニックでWeb操作に自信がない場合は、迷わず会員専用フリーダイヤルへ電話してください。ここは24時間365日体制でトラブル対応を受け付けています。

会員種別	連絡先	備考
カーシェア会員（個人・法人・学生など）	0120-24-5037	24時間受付。音声ガイダンスが流れたら、紛失・トラブルに関する番号（例：2番など）を選択してください。
駐車場のみ会員（タイムズビジネスカード）	0120-8924-42	受付時間に注意。（通常10:00～18:00の場合が多いですが、緊急時はガイダンスを確認してください）

オペレーターに繋がったら、「会員カードを紛失したので、至急利用停止してください」と伝えます。本人確認として、氏名、生年月日、登録電話番号などを聞かれますので、落ち着いて答えてください。手続きが完了したその瞬間から、カードはただのプラスチック片となり、リスクは遮断されます。

Web（マイページ）からの停止手続き

電話が混み合って繋がらない場合や、電車内・深夜などで通話が難しい場合は、Webのマイページからセルフサービスで手続きが可能です。スマートフォンからでも操作できます。

タイムズカー公式サイトまたはアプリから「マイページ」にログインします。
メニュー内の「ご登録情報の確認」または「登録情報の変更」をタップします。
「会員カード再発行」や「停止・再発行」といった項目を探します。
画面の指示に従い、紛失による停止申請を行います。

多くのシステムでは、「再発行申請」のプロセスの中に「旧カードの無効化処理」が含まれています。つまり、再発行（またはカードレスへの変更）の手続きを完了させた時点で、自動的に前のカードは使えなくなります。

法人会員の方への重要なお知らせ 法人契約の場合、ドライバー個人のマイページからは「停止」や「再発行」の操作権限がないケースが多々あります。その場合、マイページを見てもボタンが表示されません。この場合は、社内の車両管理担当者に連絡して管理画面から操作してもらうか、ドライバー自身がコンタクトセンター（0120-24-5037）へ直接電話し、「緊急停止」だけを先行して依頼してください。再発行手続きは後で担当者が行えば良いですが、停止だけは現場の判断で即座に行うべきです。

警察への遺失物届と受理番号の重要性

タイムズカーシェアのカード紛失について、交番で警察官に遺失物届を提出する日本人（30代）の様子。

カードの利用停止ができたら、次に必ず行ってほしいのが警察への届出です。「たかがプラスチックのカード一枚で警察に行くなんて大げさでは？」と思うかもしれませんが、これは金銭的な補償や法的責任に関わる非常に重要な手続きなんです。

最寄りの交番や警察署に行き、「遺失物届（いしつぶつとどけ）」を提出してください。もし財布ごと盗まれたなど、盗難の確信がある場合は「被害届（盗難届）」になりますが、単に「いつの間にか無くなっていた」「どこで落としたか分からない」という場合は、警察の実務上「遺失物届」として処理されることがほとんどです。

届出を行う際、警察官に「いつ、どこで、何を失くしたか」を伝えますが、カード番号などが分からなくても「タイムズカーシェアの黄色い会員カード」という特徴を伝えれば問題ありません。そして、手続きの最後に最も重要なアクションがあります。それは、警察から発行される「受理番号（じゅりばんごう）」を必ず控えることです。

受理番号が必要な3つの理由

不正利用時の免責証明： 万が一、カードが悪用されて事故や犯罪に使われた場合、あなたが「その時点で既にカードを紛失しており、管理の手を離れていた」ことを公的に証明する唯一の証拠になります。
タイムズへの報告： タイムズ側から、状況確認のために「警察への届出はお済みですか？受理番号を教えてください」と求められる場合があります。
発見時の連絡： 親切な誰かが拾って警察に届けてくれた場合、受理番号に基づいて警察からあなたに連絡が来る可能性が高まります。

最近では、一部の都道府県警察でオンライン（インターネット）による遺失物届の提出が可能になっています。しかし、オンライン申請は受理までに数日かかる場合があるため、緊急時や受理番号がすぐに必要な場合は、直接交番に出向くことを強くおすすめします。

また、参考情報として警察庁の公式案内ページを確認しておくと、手続きの流れがより具体的にイメージできるでしょう。（出典：警視庁『落とし物をした方へ』）

不正利用や悪用された際の責任範囲

ここは少し怖い話になりますが、リスクを正しく理解するために避けては通れない現実です。タイムズカーシェアの貸渡約款（利用規約）には、会員カードの管理責任は全面的に会員にあると明記されています。これはどういうことかというと、「あなたの管理不足で起きたトラブルの責任は、あなたが負ってください」というのが原則的なスタンスなのです。

具体的に、紛失したカードを第三者が拾い、勝手に車両を予約・利用して事故を起こした場合をシミュレーションしてみましょう。

項目	届出をしていなかった場合のリスク
利用料金	第三者が乗り回した時間料金や距離料金が、そのまま会員本人に請求される可能性があります。
車両損害	事故による車両の修理費用、NOC（ノンオペレーションチャージ：営業補償）、レッカー代などが請求されるリスクがあります。
保険適用	ここが最も恐ろしい点ですが、約款違反（適切な管理を怠った、警察への届出をしていない等）があるとみなされた場合、タイムズカーの保険・補償制度が適用外（免責されない）となる可能性があります。つまり、数百万〜数千万円の損害賠償が自己負担になる恐れがあるのです。

「自分は盗まれた被害者なのに！」と主張したくても、タイムズへの連絡や警察への届出を怠っていた場合、「重大な過失があった」と判断されかねません。逆に言えば、速やかに停止連絡をし、警察へ届出をして受理番号を取得しておけば、これらは「善意の第三者（被害者）」として保護されるための強力な盾となります。

だからこそ、カードが見つかる可能性が高くても、「まずは止める」。この判断が、あなたの生活と財産を守るのです。

紛失したカーシェアカードが悪用され、第三者による運転で車両事故が発生したことを示す夜の現場の様子。

紛失カードが後から見つかった場合の対処

「停止手続きをした直後に、車のシートの下から出てきた！」「別のカバンのポケットに入っていた！」紛失トラブルあるあるですが、この場合、見つかったカードはまだ使えるのでしょうか？

結論から言うと、一度でも停止手続き（無効化処理）を行ったカードは、二度と使うことはできません。復活させることもできないシステムになっています。タイムズカーのシステム上で、そのカードの固有IDは「無効」としてブラックリスト登録のような状態になっており、セキュリティの観点から再有効化は行われない仕様だからです。

では、見つかった古いカードはどうすればよいでしょうか。

見つかったカードの正しい処分方法 後から出てきた旧カードは、悪用や混同を防ぐために、ICチップ部分にハサミを入れて物理的に破壊してから廃棄してください。プラスチックごみとして捨てて問題ありません。タイムズへの返却は義務ではありませんが、もし不安であればサポートセンターに「見つかりましたが、すでに停止済みなので処分します」と一報入れておくと、非常に丁寧ですし、万が一の記録としても残るので安心です。

また、もしWebで再発行申請をした直後（数分以内など）であれば、キャンセルできる可能性がゼロではありませんが、基本的にはシステム処理が自動で走るため、キャンセルは難しいと考えてください。再発行手数料が発生してしまった場合は、「安心料」だと思って割り切るしかありません。

カードなしで乗れるアプリ解施錠の方法

物理カードがない状況で、スマートフォンアプリを使ってカーシェア車両の解錠を行う日本人男性（20代）の手元と車のドア。

「カードをなくしたことは分かった。でも、今日どうしても車を使わないといけない用事があるんだ！」そんな切実なニーズに応えるのが、タイムズカーアプリの「アプリ解施錠」機能です。実は2024年現在、タイムズカーシェアは物理カードがなくても、スマホアプリさえあれば車の利用開始・返却ができるようになっています。

この機能を使えば、再発行を待たずに今すぐ車に乗ることができますが、利用にはいくつかの前提条件があります。

アプリ解施錠を利用できる条件

利用実績があること： これが最大の壁です。過去に一度でも物理カードを使って車を利用（解錠）したことがある会員のみ、アプリ解錠機能が有効化されます。 ※まだ一度も使っていない新規入会者がカードを紛失した場合、セキュリティロックがかかっておりアプリ解錠が使えません。この場合は再発行を待つしかありません。
SMS認証済み： アプリの利用登録時に、SMS（ショートメッセージ）による本人認証が完了している必要があります。
電波環境： アプリ解錠は携帯電話回線を使います。車両が地下深くの駐車場や山間部など、電波の入らない場所にある場合、コマンドが届かず解錠できません。

具体的な利用手順：

タイムズカーアプリで通常通り車両を予約します。
予約時間の10〜15分前になると、アプリ画面上に「利用開始」というボタンが表示されます。
車両の目の前まで移動します（離れた場所から押さないでください）。
アプリの「利用開始」ボタンをタップします。数秒〜数十秒待つと、「ガチャッ」とドアロックが解除されます。
車内の助手席前グローブボックスを開け、キーボックスから物理キーを取り出してエンジンをかけます。
返却時も同様に、キーを返してから車外に出て、アプリの「返却（施錠）」ボタンでロックします。

物理カードがない期間は、このアプリ機能があなたの命綱となります。ただし、スマホの充電切れには十分注意してください。スマホが死ぬと、車も開けられなくなってしまいます。

タイムズカーシェアでカード紛失した後の再発行手順

緊急対応でリスクを遮断し、とりあえずアプリで移動手段も確保しました。次は、恒久的な復旧作業です。以前のように物理カードを再発行して手元に置くか、それともこれを機にスマホ完結の「カードレス」スタイルに移行するか。それぞれのコスト、手間、メリットを比較しながら解説していきます。

再発行にかかる手数料と日数の目安

再発行されたカーシェアカードが、本人限定受取郵便で厳重に配達員から受取人（日本人）に手渡される様子。

まず、従来の物理カードを再発行する場合についてです。磁気不良やICチップの破損など、自然故障の場合は無料で交換してもらえますが、紛失や盗難といった「会員自身の事由」による再発行には、所定の手数料が発生します。

個人会員の手数料：1,650円（税込）
法人会員の手数料：660円（税込）

「プラスチックのカード1枚で1,650円もし高い！」と感じる方もいるかもしれません。しかしこれには理由があります。単なるカード代だけでなく、セキュリティレベルの高い「本人限定受取郵便（特定事項伝達型）」での発送費用が含まれているからです。クレジットカードのように、ポストにポンと投函されるわけではなく、厳格な本人確認を経て手渡される仕組みになっています。

発行にかかる期間（タイムラグ）： Webで申請してから発送されるまでに、通常3〜5営業日程度かかります。さらに配送の日数を含めると、手元に届くまで実質1週間〜10日程度を見ておく必要があります。特に土日祝日や連休を挟むとさらに遅くなるため、その間はアプリ解施錠で凌ぐことになります。

また、受取時には運転免許証などの顔写真付き公的証明書の提示が必須です。家族であっても代理受取は一切できません。「配達時に不在で、郵便局に取りに行く暇もなく、保管期限が過ぎて返送されてしまった…」というトラブルも多いため、受取のスケジュール調整も必要になります。

マイページから再発行手続きをする手順

「それでもやっぱり物理カードがないと不安」「地下駐車場をよく使うからカードは必須」という方は、以下の手順で再発行を行いましょう。手続きは電話ではなく、Webのマイページから行うのが基本です。

PCまたはスマートフォンで「タイムズカーマイページ」にログインします。
メニューの「ご登録情報の確認」をクリックします。
画面下部にある「会員カード再発行」または「停止・再発行」ボタンを選択します。
再発行の理由として「紛失」を選択します。ここで「破損」などを選ぶと現物の返送を求められるため、正直に紛失を選びましょう。
登録住所に間違いがないか確認し、申請を確定させます。

申請が完了すると、登録されているメールアドレスに受付完了メールが届きます。前述の通り、この時点で旧カードの無効化処理が走りますので、もし後から旧カードが見つかっても使わないようにしてください。

写真の再アップロードは必要？ 通常、免許証情報や本人確認書類の有効期限内であれば、再発行のために再度写真をアップロードする必要はありません。ただし、住所変更などが伴う場合や、免許証の更新時期と重なっている場合は、追加の手続きが必要になることがあります。

料金無料のカードレス会員へ切り替え

破損した物理カードと、笑顔でスマートフォンアプリを利用する日本人女性を比較し、カードレスへの移行のメリットを表現した画像。

ここで、私「K」が個人的に最もおすすめしたい、賢い解決策を提案します。それは、「カード再発行をせず、カードレス会員に変更してしまう」という方法です。

2024年6月以降、タイムズカーシェアは個人会員向けに「完全カードレス」での運用を正式にサポートしました。これまでは入会時にカード発行が必須でしたが、今は「カード発行なし」という契約形態が選べるようになっています。紛失を機にこの形態へ切り替えると、以下のような絶大なメリットがあります。

カードレス移行の3大メリット

手数料が無料（0円）： 再発行手数料1,650円を払う必要がありません。カードを作らないのでコストがかからないのです。
即時復旧： 郵送を待つ必要がありません。Webで手続き完了後、わずか数分〜10分程度で新しい会員番号が有効になり、すぐに車を使えるようになります。
紛失リスクからの解放： 物理カードを持たないので、今後二度と「カードを忘れた」「なくした」というトラブルに遭うことがありません。

切り替えの手順（裏技的テクニック）： マイページの「会員カード再発行」メニューに進むのではなく、「登録情報の変更」や「会員番号の再発行（カード発行なしへの変更）」という項目を探してください。システム上、「カードあり会員」から「カードなし会員」への種別変更を行うイメージです。

唯一にして最大のデメリット カードレスにすると、携帯電波の入らない場所（地下駐車場の一部や山奥など）にあるステーションでは、車両の解施錠ができなくなります。ご自宅や職場の近くのステーションが地下にある場合は、1,650円払ってでも物理カードを再発行する方が安全です。

会員番号変更時のログインと予約への影響

物理カードを再発行する場合も、カードレスへ移行する場合も、セキュリティの観点から「会員番号」が新しく発番されます。これに伴い、いくつかのデジタル的な引き継ぎ作業が必要になります。ここを見落とすと「車に行ったら乗れなかった」という事態になりかねませんので注意してください。

1. アプリの再ログイン・再設定 会員番号が変わると、今まで使っていたIDではログインできなくなります。新しい会員番号とパスワードで、タイムズカーアプリにログインし直してください。その際、再度SMS認証を求められる場合があります。

2. 予約データの消失と再取得 これが最も危険なポイントです。旧会員番号で予約していたデータは、システム上自動で新番号には引き継がれないケースが多いです。手続きを行う前に、入っている予約の日時や車両をメモ（またはスクリーンショット）しておき、新しい番号になったらすぐに予約を取り直してください。特に人気の車両を押さえていた場合、切り替えの隙に誰かに取られてしまうリスクもあるので、迅速な作業が必要です。

3. タイムズクラブ・連携ポイント タイムズカーの利用で貯まるタイムズポイントや、ステージプログラム（カーシェアeチケットがもらえるランク制度）は、通常は顧客情報に紐付いているため自動で引き継がれます。しかし、念のためマイページでポイント残高が正しいか確認することをおすすめします。