- 2025年12月11日
ニコニコレンタカーで乗り捨ては可能?九州や四国に対象店舗はある?例外ルートと格安代替案を解説

こんにちは。車のサブスク調査隊、運営者の「K」です。
旅行や出張の計画を立てていると、「行きは飛行機でA空港へ、帰りは新幹線でB駅から」といった具合に、出発地と到着地が異なるルートを組みたくなること、よくありますよね。そんな時、移動手段としてレンタカーを検討する際に真っ先に思い浮かぶのが、圧倒的なコストパフォーマンスを誇る「ニコニコレンタカー」ではないでしょうか。「12時間2,525円〜」という驚異的な安さは、少しでも旅費を抑えたい私たちにとって救世主のような存在です。
しかし、いざ予約画面で「出発店舗」と「返却店舗」を選ぼうとした時、「あれ? 返却店舗が出発店舗と同じ場所しか選べない…」という壁にぶつかった経験はありませんか? 実は、私も過去に北海道旅行を計画した際、新千歳空港で借りて函館で乗り捨てようと目論んでいましたが、このシステム上の制約に気づき、直前でプランの大幅な修正を余儀なくされた苦い経験があります。「大手のレンタカー会社なら普通にできる乗り捨てが、なぜニコニコレンタカーではできないの?」「裏技的な方法はないの?」と、検索窓に「ニコニコレンタカー 乗り捨て」と打ち込んでいるあなたの疑問は、かつての私自身の悩みでもあります。
この記事では、なぜニコニコレンタカーでは原則として乗り捨て(ワンウェイ利用)ができないのか、その構造的な裏事情を詳しく解説します。さらに、徹底的なリサーチによって判明した「九州エリアなどの例外的な乗り捨てルート」や、どうしても片道移動が必要な場合に利用すべき「賢い代替サービス」についても、具体的な料金比較を交えて余すことなくシェアします。これを読めば、もう予約画面の前で困惑することなく、最安かつ最適な移動プランを即座に決定できるようになるはずです。
- ニコニコレンタカーが原則として乗り捨てに対応していない構造的な理由とフランチャイズの裏側
- 福岡空港や長崎空港など九州エリア限定で利用できる例外的な乗り捨てルートの全貌
- 新千歳空港を拠点とした北海道エリアでの対応状況と、予約時に必ず確認すべきポイント
- 乗り捨てができない場合に検討すべき、トヨタレンタカーや「カタレン」などの格安代替手段
ニコニコレンタカーで乗り捨ては可能?例外と料金を解説
まず結論から申し上げますと、ニコニコレンタカーでは「原則として」乗り捨て(ワンウェイ利用)サービスを提供していません。公式サイトのQ&Aや予約システムを見ても、出発店舗と異なる店舗への返却は選択できない仕様になっています。しかし、「原則」があるということは「例外」も存在するということです。私が独自に調査を進めた結果、特定の地域や特定の店舗間ネットワークにおいてのみ、限定的に乗り捨てが可能である事実を突き止めました。ここでは、まず「なぜ通常はできないのか」というビジネスモデルの根幹に関わる理由を理解した上で、知る人ぞ知る例外ルートの詳細と、その気になる利用料金について深掘りしていきます。
乗り捨てできない理由と県外利用
なぜ、トヨタレンタカーやニッポンレンタカーのような大手ができる「乗り捨て」を、ニコニコレンタカーは実現できないのでしょうか。その答えは、ニコニコレンタカーが採用している独特な「ビジネスモデル」と「車両の所有形態」にあります。
大手レンタカー会社は、メーカー直系や大規模な直営店が多く、会社全体として数万台規模の車両(フリート)を保有・管理しています。そのため、例えば東京で借りた車が大阪で返却されても、その車をそのまま大阪の在庫として運用したり、定期的な回送便でまとめて移動させたりする「広域ネットワーク」を持っています。車両は会社全体の資産であり、どこにあっても収益を生めば問題ないという考え方です。
一方、ニコニコレンタカーは「小規模分散型フランチャイズ」という方式をとっています。街のガソリンスタンド、自動車整備工場、中古車販売店などが、サイドビジネスとして「ニコニコレンタカー」の看板を掲げて加盟しているのです。ここで重要なのが、「貸し出される車両は、あくまでその加盟店(オーナー)の個別資産である」という点です。
例えば、あなたがA店(ガソリンスタンド)で借りた車を、勝手にB店(整備工場)に乗り捨てたとします。すると、A店にとっては「自分の店の大切な商売道具(車)がなくなってしまった」状態になります。明日以降に入っている予約をこなすこともできず、大きな機会損失が発生します。逆に、B店にとっては「自分の店の車じゃない、管理外の車が場所を占領している」という迷惑な状態になります。
さらに深刻なのが「回収コスト」です。A店のスタッフがB店まで車を取りに行くとなると、往復の交通費、ガソリン代、そして何よりスタッフの人件費がかかります。ニコニコレンタカーの「12時間2,525円〜」という激安価格は、徹底的にコストを削ぎ落とすことで成り立っているため、このような「車両回収」にかかるコストを吸収する余地は全くありません。
ここがポイント

ニコニコレンタカーは「地域密着型の個別オーナー店」の集合体です。「借りた店舗に返す」というルールは、この低価格を維持するために必要不可欠な条件なのです。県外への移動自体は何ら問題ありませんが、どれだけ遠くへ行こうとも、最終的には必ず出発した店舗へ戻ってくる必要があります。
このように、物理的な「車両の所有権」と、経済的な「コスト構造」の2点において、ニコニコレンタカーは乗り捨てに対応することが極めて難しいビジネスモデルなのです。これを理解しておくと、無理な乗り捨て要求がいかに店舗を困らせる行為であるかが分かりますね。
福岡など九州エリアの対象店舗

「原則不可」という重い扉をこじ開ける例外が、実は日本の西、九州エリアに存在します。観光需要が非常に高く、複数の空港をまたいで周遊する旅行スタイルが一般的な九州において、ニコニコレンタカーの一部店舗が独自の連携ネットワークを構築しています。
私の調査によると、以下の3つの空港店間で、相互に乗り捨て(ワンウェイ)が可能となっています。
- 福岡空港店
- 長崎空港店
- 鹿児島空港店
これは旅行者にとって革命的な情報です。例えば、福岡空港に到着してレンタカーを借り、太宰府天満宮や博多グルメを堪能した後、佐賀県の焼き物巡りを経て長崎へ移動。ハウステンボスやグラバー園を楽しんだ後、長崎空港店で車を乗り捨てて、そこから飛行機で帰路につく…といった、非常に効率的で充実した旅行プランが実現できるのです。
通常、ニコニコレンタカーでこのようなルートを組む場合、長崎から再び福岡まで高速道路を使って数時間かけて戻らなければならず、時間も高速代もガソリン代も無駄にかかってしまいます。この「空港間乗り捨てサービス」を利用することで、旅行の最終日を移動だけで終わらせることなく、ギリギリまで観光に充てることができるようになります。
ただし、このサービスを利用するにはいくつかのハードルがあります。まず、Web予約やアプリ(ニコパス)からの予約には対応していません。システム上、返却店舗を選べないため、必ず出発店舗へ直接電話をして、「乗り捨て利用希望」である旨を伝え、空車状況と対応可否を確認する必要があります。
気になる料金体系ですが、やはり「回収コスト」が含まれるため、通常のレンタル料金に加えて安くはない「乗り捨て手数料」が発生します。以下は確認された料金の一例ですが、時期や店舗の方針により変更される可能性があるため、あくまで目安として捉えてください。
| 出発・返却ルート例 | 乗り捨て手数料(税込目安) |
|---|---|
| 福岡空港店 ⇔ 長崎空港店 | 16,500円 |
| 福岡空港店 ⇔ 鹿児島空港店 | 27,500円 |
| 長崎空港店 ⇔ 鹿児島空港店 | 33,000円 |
知っておくべき注意点
手数料は決して安くありませんが、「移動の時間を買う」と考えれば価値がある場合もあります。また、対象店舗以外への乗り捨ては一切できませんので、例えば「福岡空港で借りて、博多駅前の店舗で返す」といった近距離の乗り捨ては不可ですのでご注意ください。
北海道や新千歳での対応状況

九州と並んでレンタカー需要が高いのが、広大な大地を持つ北海道です。特に「新千歳空港から入って、札幌・小樽・ニセコを巡り、函館から新幹線で帰る」あるいは「旭川空港から抜ける」といった、INとOUTが異なるルートは非常に人気があります。読者の皆様からも「北海道ならニコレンでも乗り捨てできるんじゃない?」という期待の声をよく耳にします。
過去の情報を詳しく洗ってみると、確かに北海道エリアにおいても、乗り捨てサービスが実施されていた実績が見つかります。特に、空の玄関口である「新千歳空港店」をハブとして、札幌市内の主要店舗(例:札幌豊平店など)や、観光地である函館エリアの一部店舗との間で、車両の相互乗り入れが行われていた時期がありました。
例えば、過去の利用者の口コミや古い情報では、「新千歳空港店で借りて札幌市内の店舗で返却する場合、数千円の手数料で対応してもらえた」といった事例や、「函館までの乗り捨てには1万円以上の手数料がかかったが可能だった」という報告が散見されます。
しかし、ここで注意が必要なのは、これらの対応が「全社的な公式サービスとして恒常的に保証されているわけではない」という点です。公式サイトのQ&Aセクションを見ても、「北海道と九州の一部の店舗で実施していますが、詳細は店舗へ直接お問い合わせください」といった、非常に曖昧で限定的な表現に留まっています。
これは推測ですが、フランチャイズオーナー同士が個人的に親しい、あるいは同一の運営会社が複数の店舗(新千歳と札幌市内など)を経営している場合に限り、社内的な車両移動として処理することで乗り捨てを実現している可能性があります。つまり、運営会社が異なる店舗間では、たとえ近隣であっても断られる可能性が高いのです。
したがって、北海道でニコニコレンタカーの乗り捨てを検討する場合の正しいアクションプランは以下の通りです。
- まずは、大手レンタカー会社の乗り捨てプランで相場を確認する。
- その上で、どうしてもニコニコレンタカーを使いたい場合は、予約前に必ず「新千歳空港店」などの拠点店舗へ電話をかける。
- 「〇月〇日に借りたいのですが、〇〇店への乗り捨ては可能ですか?」と単刀直入に聞く。
- もし断られたら、食い下がらずに潔く諦めて大手を利用するか、往復プランに変更する。
ネット上の古い情報を鵜呑みにして、「当日カウンターで言えばなんとかなるだろう」と高を括っていると、現地で「できません」と断られ、旅行プランが破綻する最悪の事態になりかねません。北海道での乗り捨ては「できたらラッキー」程度の認識で、事前の電話確認を徹底することを強く推奨します。
ワンウェイ利用の料金と予約
運よく乗り捨て可能なルート(九州の空港間など)が見つかったとしても、次に立ちはだかるのが「料金」と「予約手続き」の壁です。ここでは、例外的にワンウェイ利用をする際に発生するコストと、具体的な予約フローについて詳しく解説します。
まず料金についてですが、ニコニコレンタカーの魅力である「基本料金の安さ」が、高額な「乗り捨て手数料」によって相殺されてしまうケースが多々あります。先ほど紹介した九州の例でも、福岡〜長崎間で約16,500円の手数料がかかります。これに基本料金(例えば2泊3日で15,000円程度)と免責補償料などを加えると、総額は3万円を超えてきます。
一方、トヨタレンタカーなどの大手であれば、同区間の乗り捨て手数料はもっと安く設定されている場合があったり、キャンペーンで免除されていたりすることもあります。基本料金自体は大手の方が高くても、手数料込みの総額で見ると、実は大手の方が安かった…という逆転現象が起こり得るのです。必ず電卓を叩いて比較シミュレーションを行うことが重要です。
次に予約手続きについてです。通常、ニコニコレンタカーの予約は公式アプリ「ニコパス」やWebサイトからサクッと行うのが一般的ですが、乗り捨て利用の場合はこれらが一切使えません。全て「電話予約」のみの対応となります。
電話予約時の確認事項リスト
- 乗り捨ての可否:希望の日程とルートで車両の手配が可能か。
- 総額の提示:手数料を含めた確定金額はいくらか。
- 決済方法:ここが重要です。乗り捨て利用の場合、トラブル防止の観点から「現金払い不可・クレジットカード決済のみ」としている店舗が多いです。カードを持っていないと借りられない場合があります。
- 送迎の有無:空港店の場合、送迎バスの手配も電話で調整が必要なことがあります。
また、当日の手続きにも時間がかかる傾向があります。乗り捨てに関する誓約書への署名や、車両チェック(傷の確認)が通常よりも念入りに行われるためです。返却時も、普段スタッフがいない店舗へ返す場合などは、到着時刻の事前連絡を厳密に求められることがあります。
「安さ」を求めてニコニコレンタカーを選んだはずが、高額な手数料と電話予約の手間、そして現地での制約に縛られてしまっては本末転倒です。「乗り捨て」というオプションを付けた瞬間、ニコニコレンタカーは「格安レンタカー」ではなく、「特別なサービスを提供するレンタカー」へと変貌すると心得ておきましょう。
返却店舗の変更は原則不可
このセクションでは、最も重要かつリスクの高い話、「利用中の無断変更」について警告しておきます。予約時には出発店舗へ返す約束で借りたものの、旅行中に「予定が変わったから、近くにある別のニコニコレンタカーに返してしまおう」と考えるユーザーが稀にいます。
結論から言うと、これは絶対にしてはいけません。
前述の通り、店舗ごとにオーナーが異なるため、いきなり他店に車を持ち込まれても、受け入れる側の店舗にはその車を管理する権限もスペースもありません。システム上で返却処理を行うことすらできない可能性があるのです。
ニコニコレンタカーの利用規約(貸渡約款)には、返還場所の変更について非常に厳しい規定があります。もし、当社の承諾なく勝手に場所を変更して返却(あるいは放置)した場合、それは契約違反となり、重大なペナルティが課されます。
具体的には、車両を元の店舗に戻すための「回送費用」の実費に加え、違約金としてその数倍の金額を請求される可能性があります。さらに、その間の営業補償(NOC)や、無断延長料金なども加算されるでしょう。たかだか数時間の移動を惜しんだ結果、10万円を超えるような高額請求を受けることになりかねません。
「系列店なんだからなんとかなるでしょ?」という大手チェーン店に対する感覚は、ニコニコレンタカーには通用しません。「マクドナルドで買ったハンバーガーのゴミを、隣町のモスバーガーに捨てに行く」くらい、運営母体が違うという認識を持つべきです。
もし、事故や天候不順、体調不良などのやむを得ない事情で、どうしても当初の店舗に返せなくなった場合は、自己判断で動かず、直ちに出発店舗(借りたお店)へ電話連絡を入れてください。そこでスタッフの指示(基本的にはレッカーの手配や、代理人による返却など)に完全に従うことが、被害を最小限に抑える唯一の方法です。
(出典:ニコニコレンタカー『貸渡約款』)
ニコニコレンタカーで乗り捨てが不可な場合の格安代替案
ここまで読んで、「なんだ、やっぱりニコニコレンタカーでの乗り捨てはハードルが高いな…」と肩を落としている方もいるかもしれません。でも安心してください。レンタカー業界全体を見渡せば、ニコニコレンタカーにこだわらずとも、安く、賢く、片道移動を実現する方法は確実に存在します。ここからは、私が自信を持っておすすめする「乗り捨てが必要な場合の代替戦略」について解説します。
大阪や東京間の移動と他社比較

東京から大阪、東京から名古屋、あるいは仙台から東京といった、数百キロ単位の長距離移動を「片道」で行いたい場合。このケースで最も有力な選択肢となるのは、やはり「大手レンタカー会社のワンウェイシステム」です。
「大手は高い」というイメージがあるかもしれませんが、乗り捨てに関しては話が別です。大手各社は独自の「乗り捨て手数料体系」を持っていますが、私のリサーチでは、長距離移動において最もコストパフォーマンスが良い傾向にあるのは「トヨタレンタカー」です。
なぜトヨタレンタカーがおすすめなのか。理由は3つあります。
- 店舗網の圧倒的規模: 返却場所の選択肢が最も多く、目的地にピンポイントで近づけます。
- 乗り捨て手数料の安さ: 他社と比較して、特に東京〜大阪間などの主要幹線において手数料が割安に設定されているケースが多いです。
- 同一都府県内の無料エリア: 多くの地域で、同一県内(北海道などはブロックごと)の乗り捨てであれば手数料が無料になります。
以下に、東京から大阪へコンパクトカーで移動した場合の、一般的な乗り捨て手数料の比較イメージ(※時期により変動あり)を掲載します。
| レンタカー会社 | 乗り捨て手数料の傾向 | 特徴 |
|---|---|---|
| トヨタレンタカー | 約35,000円〜 | 業界最安水準であることが多い。車両状態も良く安心。 |
| ニッポンレンタカー | 約44,000円〜 | 営業時間が長い店舗が多く利便性は高いが、手数料はやや高め。 |
| タイムズカーレンタル | 約40,000円〜 | 会員割引等を駆使すれば安くなる可能性あり。 |
| オリックスレンタカー | 約38,000円〜 | キャンペーンで格安になる時期も。要チェック。 |
「ニコニコレンタカーで往復して、復路の高速代とガソリン代、そして疲労を背負う」ことと、「トヨタレンタカーで片道移動し、帰りは新幹線でビールを飲みながら帰る」こと。この両者を天秤にかけた時、トータルコストと満足度で後者が勝るケースは非常に多いです。特に複数人での移動なら、割り勘効果でさらにメリットが出ます。
片道専用の格安サービス活用法

「大手の料金でもまだ高い! もっと劇的に安く済ませたい!」という貪欲なあなたには、レンタカー業界の隙間を突いた画期的なサービスをご紹介しましょう。それが、「片道専用レンタカー(回送車両マッチングサービス)」です。代表的なサービスに「カタレン(Kataren)」などがあります。
レンタカー会社は日々、「A店に在庫が溜まりすぎたから、B店に車を移動させたい」という「回送」の悩みを抱えています。通常は業者にお金を払って運んでもらうのですが、このサービスは「その車を一般ユーザーに格安で貸し出すから、ついでに運転して運んでよ」という逆転の発想で成り立っています。
この仕組みの最大のメリットは、何と言っても「価格破壊」です。本来数万円かかるはずの乗り捨て利用が、数千円(例えば東京〜大阪が5,000円程度など)で実現できてしまうこともあります。乗り捨て手数料込み、場合によってはガソリン代不要といったプランまで存在します。
片道専用レンタカーのメリット・デメリット
- メリット:
- 圧倒的に安い。これ以上の節約術はない。
- 深夜や早朝の移動も可能な場合が多い。
- デメリット:
- 確実性がない: 常に希望のルートや日時に「回送案件」があるとは限りません。「運」の要素が強いです。
- 車種が選べない: 「軽自動車がいい」「ミニバンがいい」といった要望は通らず、その時移動させたい車に乗るしかありません。
- 日程の制約: 「〇月〇日までに返却」という期限が厳格に決まっています。
もし、あなたの移動スケジュールとカタレンなどの募集案件が奇跡的にマッチすれば、これこそが「最強の格安乗り捨て術」になります。旅程が決まったら、まずは一度サイトを覗いてみる価値は大いにあります。宝くじに当たる感覚で探してみてください。
営業時間外返却サービスとの違い
ニコニコレンタカーのオプションサービスの中に「営業時間外返却」というものがあります。これを「乗り捨て」と混同している方が意外と多いので、ここで明確に区別しておきます。
「営業時間外返却」とは、早朝や深夜など、店舗スタッフが不在の時間帯に、その店舗の指定された場所へ車を停め、キーボックスに鍵を返却することで手続きを完了させるサービスです。「セルフ返却」とも呼ばれます。
一部のユーザーは、「スタッフがいないなら、勝手に近くの系列店に置いて、鍵をボックスに入れておけばいいのでは?」と誤解してしまうようですが、これは大きな間違いです。このサービスはあくまで「借りた店舗に返す」ことが前提です。
もし、A店で借りた車を、勝手にB店の営業時間外ボックスに入れて帰ったとしたらどうなるでしょうか。翌朝、B店のスタッフは「なんだこの車は? 予約も入っていないし、どこの車だ?」と大パニックになります。そしてGPSや車体番号からすぐにあなたが特定され、電話がかかってきます。最悪の場合、警察沙汰や盗難扱いになるリスクすらあります。
「誰にも会わずに返せる=どこでも返せる」ではありません。営業時間外返却を利用する際も、必ず「出発した店舗」の所定の位置に戻す。この基本ルールを絶対に忘れないでください。
無断での場所変更とペナルティ
記事の締めくくりとして、少し怖い話をしなければなりません。それは、「無断で乗り捨て(放置)した場合の代償」についてです。「どうしても時間がなくて…」「飛行機に乗り遅れそうだったから…」といった言い訳は、レンタカー会社には通用しません。
ニコニコレンタカーを含む全てのレンタカー会社は、無断での返還場所変更や乗り捨てを極めて悪質な契約違反とみなします。もしこれを強行した場合、以下のような請求があなたの元に届くことになります。
- 回送費用(実費): 車両を元の店舗に戻すためにかかったレッカー代や人件費。距離によっては10万円を超えることも。
- 違約金: 上記の回送費用の「倍額」や、規定の罰金。
- NOC(ノンオペレーションチャージ): 車が戻ってくるまでの間、その車を貸し出せなかったことに対する営業補償(2万円〜5万円程度)。
- 超過料金: 返却予定時間を過ぎていた場合、通常の倍額程度のペナルティ料金。
これらを合計すると、当初数千円で済むはずだったレンタカー代が、数十万円の負債に化けることになります。さらに、ブラックリスト(貸渡拒絶者リスト)に登録され、今後ニコニコレンタカーだけでなく、加盟店ネットワークを通じて他のレンタカーも借りられなくなる可能性もあります。
警告
「バレなければいい」という考えは現代社会では通用しません。車両にはGPSが搭載されていることが多く、借りた人の個人情報も全て握られています。どんなに緊急事態であっても、必ず店舗へ連絡し、指示を仰ぐこと。それがあなた自身の身を守ることになります。
ニコニコレンタカーの乗り捨て総括と賢い使い分け
長くなりましたが、ニコニコレンタカーの乗り捨て事情について、裏の裏まで解説してきました。最後に、今回の内容を整理し、あなたが取るべき最適な行動指針をまとめておきます。
結論として、ニコニコレンタカーでの乗り捨ては「基本的には諦めるべきだが、九州空港間などの特殊ルートなら検討の余地あり」というのがリアルなところです。
あなたの状況に合わせて、以下のフローチャートで判断してください。
- とにかく1円でも安く済ませたい人: 乗り捨ては諦めましょう。ニコニコレンタカーで借りて、同じ店舗に返すルートで旅行計画を組み直すのが、結局一番安上がりです。
- 九州・北海道での空港間移動を希望する人: まずは対象店舗(福岡・長崎・鹿児島・新千歳など)へ電話して、乗り捨て可否と総額を確認してください。その金額と、大手レンタカーの料金を比較して安い方を選びましょう。
- 東京〜大阪など、長距離の片道移動が絶対条件の人: まずは「カタレン」などの片道専用サービスに空きがないかチェック。空きがなければ、諦めて「トヨタレンタカー」などの大手ワンウェイプランを利用しましょう。これが最も確実で安全な選択です。
「ニコニコレンタカー=安い」という図式は、あくまで「借りた場所に返す」というルールを守ってこそ成立するものです。無理な乗り捨てを画策するよりも、目的に応じてレンタカー会社を賢く使い分けることこそが、真の「旅の達人」への第一歩です。この記事が、あなたの快適でトラブルのないドライブ旅行の一助となれば幸いです。
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