【比較】KINTOと残クレの違いは?損しない選び方

KINTOと残価設定クレジット(残クレ)を比較する若い日本人夫婦が、白い車と黒い車の間に立っている。

新しい車の乗り方として注目されるKINTOと残価設定クレジット(残クレ)。「月々の支払いを抑えて新車に乗れる」という点は似ていますが、その仕組みは全く異なります。KINTOと残クレの違いが分からず、結局残クレとKINTO、どっちが得なのか比較したいと考えている方も多いのではないでしょうか。また、現金一括と比較した場合のメリットや、ローン審査の通りやすさも気になるところです。中には「残クレはやばい」「残価設定ローンはデメリットしかないのでは?」といった評判や、KINTOのデメリットを耳にして、不安に感じているかもしれません。さらに、残価設定ローンは3年と5年どっちがいいですか?といった具体的な疑問や、もし残クレで1000キロオーバーしたらどうなるのか、といった契約後のリスクについても知っておきたいですよね。この記事では、そんなあなたの疑問を解消するため、両者のサービス内容を徹底的に比較し、それぞれのメリット・デメリットから、あなたに最適な車の乗り方を見つけるお手伝いをします。

記事のポイント
  1. KINTOと残クレの契約形態や料金体系の根本的な違い
  2. 実際のシミュレーションに基づいた総支払額の比較
  3. それぞれのメリット・デメリットを踏まえ最適な選び方
  4. 契約後の走行距離制限や解約などに関する注意点
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契約前に知るべきKINTOと残クレの違い

  • リースとローンの根本的な契約形態
  • 月額料金に含まれる費用の範囲
  • 残クレとKINTOどっちが得か比較
  • 現金一括との比較でわかること
  • ローン審査の通りやすさは違う?
  • 残価設定ローンは3年と5年どっちがいい?

リースとローンの根本的な契約形態

KINTO(リース契約)と残価設定クレジット(ローン契約)の根本的な違いを比較する日本人男女。KINTO側では男性が女性に車の鍵を渡しており、残クレ側では男性が車の所有権に関する書類を提示している。

KINTOと残クレを比較する上で、まず理解すべき最も重要な点は、契約の根本的な性質の違いです。KINTOは「リース契約」であり、残クレは「ローン契約」です。この違いが、所有権の有無や月額料金に含まれる費用、契約終了時の選択肢など、あらゆる面に影響を与えます。言わば、車との関わり方の哲学そのものが異なるのです。

KINTOは、トヨタグループが提供する車のサブスクリプションサービスであり、月々定額で車を「利用する権利」を得るリース契約です。これは賃貸借契約にあたり、利用者はあくまで「借りている」立場になります。そのため、車の所有者はKINTO(リース会社)のままであり、車検証の所有者欄にもリース会社の名前が記載されます。利用者は、契約期間が終了すれば車を返却するのが基本となり、買い取って自分のものにすることはできません。

一方、残クレは車を「購入」するためのローン契約の一種であり、法律上は割賦販売契約に分類されます。契約期間中の所有権はディーラーや信販会社に留保されていますが(これを所有権留保と呼びます)、これはあくまでローン完済までの担保のようなものです。ローンを完済し、最終回に設定された残価を支払うことで所有権留保は解除され、最終的に車を自分のものにできます。言ってしまえば、所有を前提とした支払い方法の一つなのです。

項目KINTO残価設定クレジット(残クレ)
契約形態リース契約(サブスクリプション)ローン契約(割賦販売)
車の所有権KINTO(リース会社)ディーラー・信販会社(完済後は自分名義に変更可能)
最終的な車の扱い返却・乗り換え返却・乗り換え・買取
ナンバープレート通常のナンバー(「わ」ナンバーではない)通常のナンバー

つまり、一番の違いは「最終的に車が自分のものになる可能性があるかどうか」ですね。手軽に乗り換えたいならKINTO、愛着のある一台を長く所有したいなら残クレ、という視点も重要になります。車を資産と考えるか、サービスとして利用するか、という価値観の違いが選択を左右します。

月額料金に含まれる費用の範囲

KINTOと残価設定クレジット(残クレ)で月額料金に含まれる費用範囲の違いを説明する日本人男性。KINTO側では全て含まれるイメージ、残クレ側では別途費用がかかるイメージで表示されている。

KINTOと残クレでは、毎月の支払い額に含まれる費用の範囲が大きく異なります。この点が、両者の総支払額を比較する上で非常に重要なポイントとなり、表面的な月額の安さだけで判断すると、後々大きな認識のズレを生む原因になります。

KINTOの最大の特長は、月額料金が「オールインワン」である点です。車両代金や登録諸費用はもちろんのこと、契約期間中の自動車税、重量税、自賠責保険料、さらには車検費用や定期メンテナンス費用、そして任意保険料まですべて月額料金に含まれています。利用者が別途支払うのは、基本的にガソリン代と駐車場代、高速道路料金くらいです。これにより、毎月の車に関する支出が完全に固定化され、「来月は自動車税の支払いが…」「もうすぐ車検でまとまったお金が必要…」といった突発的な出費の心配から解放され、家計管理が非常に楽になります。

対照的に、残クレの月々の支払い額は、主に「車両本体価格の一部」と「金利」で構成されています。購入時にかかる税金や諸費用は頭金として支払うか、ローンに組み込むことが一般的ですが、契約期間中に発生する自動車税、任意保険料、車検費用、メンテナンス費用はすべて別途自己負担となります。そのため、月々のローン返済額は安く見えても、実際にはそれ以外の維持費が都度発生することを念頭に置く必要があります。これらの維持費は、車のコンディションや保険の等級によって変動するため、年間の総支出が読みづらいという側面もあります。

KINTOの月額料金に含まれる主な費用

  • 車両代金・登録諸費用
  • 自動車税・重量税
  • 自賠責保険料
  • 任意保険料(対人・対物無制限、車両保険付き)
  • 車検費用(1回分または2回分)
  • 定期メンテナンス・消耗品交換費用(オイル、タイヤ、バッテリー等)
  • 故障時の修理費用

残クレの月額支払いに含まれない主な費用

  • 毎年の自動車税(種別割)
  • 任意保険料(自分で別途加入・支払いが必要)
  • 車検費用(法定費用+整備費用)
  • 定期メンテナンス・消耗品交換費用(別途メンテナンスパックの加入が必要な場合も)

このように、表面的な月額料金だけで比較すると残クレの方が安く感じられることが多いですが、維持費を含めた実質的な月額負担で考えると、KINTOの方がお得になるケースも少なくありません。特に、車の維持管理に手間をかけたくない方にとっては、KINTOのオールインワンパッケージは大きな魅力となるでしょう。

残クレとKINTOどっちが得か比較

KINTOと残価設定クレジット(残クレ)の5年間の総支払額を比較する日本人男女。男性がKINTOの費用を表示し、女性が残クレの費用を表示している。KINTOの方が費用が安いことを示すテキストも表示されている。

「結局、総支払額で考えた場合に残クレとKINTOはどっちが得なの?」という疑問は、最も気になるところでしょう。結論から言うと、ドライバーの年齢や任意保険の等級、車の乗り方によってどちらがお得かは変わりますが、多くの場合、維持費まで含めるとKINTOの方が総支出を抑えやすい傾向にあります。

ここでは、人気車種のトヨタ「ヤリスクロス」を例に、5年間の総支払額をより詳細にシミュレーションしてみましょう。

費用項目KINTO(5年契約)残クレ(5年契約)備考
月額料金/支払い約47,850円約38,000円残クレの方が月々の支払いは安く見える
5年間の支払い総額2,871,000円2,280,000円この時点では残クレが約59万円安い
購入時諸費用コミコミ+ 約100,000円残クレは別途必要
任意保険料(5年間)コミコミ+ 約400,000円26歳以上・車両保険ありの場合で試算
税金・車検時費用(5年間)コミコミ+ 約174,000円自動車税4年分、重量税、自賠責など
メンテナンス費用(5年間)コミコミ+ 約280,000円点検、オイル・タイヤ交換など
維持費込みの総支払額(目安)2,871,000円約3,234,000円KINTOの方が約36万円お得に!

※上記のシミュレーションは一例であり、実際の金額はグレード、オプション、保険の条件などによって変動します。

シミュレーション結果からわかるように、月々の支払いだけを見ると残クレが安く感じられます。しかし、残クレでは別途必要になる任意保険料や税金、車検・メンテナンス費用を加えていくと、最終的な総支払額ではKINTOが逆転する結果となりました。

特に注目すべきは任意保険料です。KINTOの保険は年齢や等級に関わらず一律料金のため、保険料が高くなりがちな若い方や、事故で等級が下がってしまった方にとっては、さらに大きなメリットになります。例えば、損害保険料率算出機構のデータ(2022年度)によると、21~25歳のドライバーの保険料は全年齢平均より高くなる傾向があり、こうした方々にとってKINTOの料金体系は非常に有利です。逆に、長年無事故で保険等級が非常に高いベテランドライバー(20等級など)の場合は、自分で保険に加入する残クレの方が保険料を安く抑えられる可能性があります。

現金一括との比較でわかること

KINTOや残クレを検討する際、現金一括購入との比較も重要な視点です。それぞれの支払い方法には明確なメリットとデメリットがあり、どの方法が最適かは個人の資金状況や車に対する価値観、そして経済状況によって大きく異なります。

現金一括購入

最大のメリットは、総支払額が最も安く済むことです。ローン金利やリース手数料が一切かからないため、車両本体価格と諸費用のみで購入できます。また、購入した瞬間から車は完全に自分の所有物となるため、走行距離を気にすることなく、カスタマイズや売却も自由に行えます。一方で、デメリットは購入時に数百万円というまとまった資金が必要になる点です。手元の現金を大きく減らすことになるため、急な出費への対応力が低下するリスクがあります。さらに、これは「機会損失」にも繋がりかねません。その資金を投資などに回していれば得られたかもしれない利益を放棄することになる、という考え方です。

KINTO・残クレ

これらに対して、KINTOや残クレの最大のメリットは、初期費用を大幅に抑え、月々の支払いで新車に乗れることです。まとまった頭金がなくてもカーライフを始められる手軽さは、現金一括にはない魅力と言えるでしょう。手元に資金を残しておけるため、教育費や住宅資金、投資などに現金を活用したいと考える人にも適しています。特に、将来の不確実性が高い現代において、手元の流動性を確保しておくことの価値は計り知れません。

ただし、デメリットとして、金利や手数料が含まれるため、総支払額は現金一括購入よりも高くなります。これは、月々の支払いの手軽さと、将来の価値を保証してもらうためのコストと考えることができます。

支払い方法ごとの特徴まとめ

  • 現金一括:総支払額は最安。ただし初期負担が大きく、機会損失の可能性もある。所有の自由度は最も高い。
  • KINTO/残クレ:初期負担が少なく、手元資金を温存できる。月々の支払いで計画的。総支払額は割高になるが、サービス料や金利と割り切れる。

このように、単純な総支払額だけでなく、ご自身の資金計画やライフプラン全体で考えることが重要です。手元の現金を温存し、月々のキャッシュフローを安定させたいというニーズがある場合には、KINTOや残クレは非常に合理的で現代的な選択肢となります。

ローン審査の通りやすさは違う?

KINTOと残クレでは、どちらも契約前に審査が必要ですが、その審査主体や基準には違いがあると考えられています。ただし、「どちらが絶対に通りやすい」と一概に断言することはできず、申込者の状況によって結果は異なります。

KINTOの審査は、トヨタファイナンス株式会社が独自の基準で行っています。一般的なカーローンとは異なり、個人の信用情報(過去の延滞履歴など)に加えて、安定的・継続的な支払い能力があるかという現在の収入状況を重視する傾向があるとされています。これは、KINTOが月々の利用料を確実に回収することを目的としたサービスであるためです。そのため、過去に金融トラブルが無く、現在安定した収入があれば、比較的スムーズに審査を通過できる可能性があります。公式サイトでは、学生や主婦、年金受給者の方でも申し込めるとされており、連帯保証人を立てることで審査に通るケースもあります。

一方、残クレの審査は、ディーラーが提携する信販会社(ローン会社)が行います。これは一般的なオートローンと同様の審査であり、過去の借入状況や返済履歴といった個人の信用情報(クレジットヒストリー)がより厳しくチェックされる傾向にあります。信用情報機関に記録されている過去の支払いの遅延などがあると、現在の収入が安定していても審査が厳しくなる可能性があります。

審査における注意点

どちらの審査においても、虚偽の申告は絶対に行わないでください。年収や勤務先情報、借入状況などを偽って申告すると、審査に通らないだけでなく、信用情報に傷がつき、今後の金融取引全般(クレジットカード作成や住宅ローンなど)に悪影響を及ぼす可能性があります。正直に正しい情報を入力することが大前提です。

もし、過去の信用情報に少し不安があるけれど現在の収入は安定している、という場合は、残クレよりもKINTOの方が通過の可能性があるかもしれません。逆に、長年安定した収入があり、良好なクレジットヒストリーを築いている方であれば、どちらの審査も問題なく通過できる可能性が高いでしょう。最終的には申し込んでみなければ結果は分かりませんが、審査の性質に違いがあることは覚えておくと良いです。

残価設定ローンは3年と5年どっちがいいですか?

残価設定クレジット(残クレ)を契約する際、多くの方が悩むのが「3年契約」と「5年契約」のどちらを選ぶかという点です。これは、ライフスタイルや車との付き合い方によって最適な選択が異なるため、それぞれのメリット・デメリットを深く理解し、ご自身の将来像と照らし合わせることが重要です。

3年契約のメリット・デメリット

メリットとして最も大きいのは、高い残価率が設定されることです。3年後の車両価値は5年後よりも高く見積もられるため、車両価格から差し引かれる残価が大きくなり、結果として月々の支払額を大幅に抑えやすくなります。また、新車登録から最初の車検を迎える前に乗り換えられるため、数万円から十数万円かかる車検費用を負担する必要がありません。常に最新の安全技術やデザインの車に乗りたい方、あるいは結婚や転勤など、短期間でライフスタイルが変わる可能性がある方に非常に適しています。

デメリットは、3年という短いサイクルで乗り換えの手続きや車種選びをしなければならない点です。また、もし契約終了時にその車が気に入って買い取りたい場合、3年分の支払いしか進んでいないため、最終回に支払う残価が高額になりがちで、資金計画が立てづらい可能性があります。

5年契約のメリット・デメリット

メリットは、3年契約よりもじっくりと一台の車に乗り続けられる点です。乗り換えの手間が少なく、家族の成長に合わせて車を使いこなしたり、愛着を持ってカーライフを楽しんだりできます。契約終了時にはローンがある程度進んでいるため、買い取りを選択する際の最終支払額も3年契約よりは現実的な金額になりやすいです。

デメリットは、契約期間中に一度、車検を受ける必要があることです。車検費用は自己負担となるため、ローン返済とは別にまとまった出費が発生します。また、残価率は3年契約よりも低く設定されるため、月々の支払額が3年契約よりも高くなる、あるいは同程度になってしまうケースもあります。

比較項目3年契約5年契約
月々の支払額安い傾向3年契約より高くなる傾向
残価率高い低い
車検費用不要1回必要(自己負担)
買取時の負担大きい比較的小さい
向いている人常に最新モデルに乗りたい人、短期での乗り換えを希望する人一台の車に長く乗りたい人、買取も視野に入れている人

つまり、「月々の支払いを安く、常に新しい車に乗りたい」なら3年契約「一度の車検は許容し、少し長めに乗って買取も考えたい」なら5年契約が基本的な考え方になります。ご自身の数年後のライフプランを想像しながら、最適な期間を選択することが後悔しないためのポイントです。

デメリットから見るKINTOと残クレの違い

  • 契約前に知るべきKINTOのデメリット
  • 残クレがやばいと言われる理由とは?
  • 残価設定ローンにデメリットしかないは本当?
  • 残クレで1000キロオーバーしたらどうなる?
  • あなたに合うのは?KINTOと残クレの違いまとめ

契約前に知るべきKINTOのデメリット

KINTO契約のデメリットについて考えている日本人男性と白い車。

手軽で便利なオールインワンサービスとして人気のKINTOですが、契約前には必ず知っておくべきデメリットや注意点も存在します。これらを理解しないまま契約すると、「こんなはずではなかった」と後悔につながる可能性があります。メリットの裏返しとなっている部分も多いため、ご自身の価値観と合うかをしっかり見極めましょう。

第一に、任意保険の等級を引き継げない、そしてその恩恵を受けられない点が挙げられます。KINTOの月額料金には専用の任意保険が含まれていますが、これはKINTO名義の保険です。そのため、これまで長年無事故で高い割引率(高い等級)を維持してきたベテランドライバーの方は、そのメリットを活かすことができません。ただし、現在の保険会社で「中断証明書」を発行しておけば、最大10年間は等級を保存できますので、将来再び自分で保険に加入する際に備えることは可能です。この手続きを忘れると、苦労して積み上げた等級がリセットされてしまうため注意が必要です。

第二に、走行距離に制限があることです。KINTOの走行距離制限は月間1,500km(契約期間通算で計算)と定められています。これは年間18,000kmに相当し、一般的なドライバーには十分な距離ですが、通勤やレジャーで日常的に長距離を運転する方にとっては、この制限がネックになる可能性があります。超過した場合は、1kmあたり11円(トヨタ車の場合)の追加料金が発生しますので、ご自身の月間走行距離を把握しておくことが大切です。

第三に、車のカスタマイズが原則として禁止されている点です。車はあくまでリース品(借り物)であるため、エアロパーツの装着やインチアップ、マフラー交換など、原状回復が困難な改造はできません。自分好みの一台に仕上げたいという方には不向きです。

KINTOの主なデメリット

  • 保険等級が引き継げない:高い等級を持っている人は割引メリットを失う。
  • 走行距離制限:月平均1,500kmを超えると追加料金が発生。
  • カスタマイズ不可:車はあくまで借り物であり、改造はできない。
  • 所有権がない:契約満了後は必ず返却が必要で、買い取りはできない。
  • 中途解約には解約金が必要:プランによっては高額になる場合がある。(詳細はKINTO公式サイト参照)

これらのデメリットは、「車を所有する」のではなく「車を利用する」というKINTOのサービス特性に起因するものです。所有にこだわらず、手軽に、そしてシンプルに車を利用したいというニーズには合致しますが、従来の車の所有と同じ感覚で考えるとミスマッチが起こりやすいので注意が必要です。

残クレがやばいと言われる理由とは?

インターネット上などで「残クレはやばい」「残クレは損」といった意見を見かけることがあります。これは、残クレの仕組みを十分に理解せずに契約してしまい、後から想定外の負担に直面するケースがあるためです。なぜ「やばい」と言われるのか、その理由、つまり潜在的なリスクを具体的に解説します。

最大の理由は、金利の仕組みにあります。残クレの金利は、月々支払っている元本部分だけでなく、据え置かれている「残価」に対してもかかっているのが一般的です。つまり、まだ支払っていない将来の価値に対しても利息を払い続けていることになり、これが総支払額を押し上げる大きな一因となっています。見た目の月額の安さに惹かれて契約すると、最終的な支払総額が通常のローンより高くなることに驚く方が多いのです。

次に、契約終了時の追加費用(追い金)のリスクです。残クレの「残価」は、走行距離や車両の状態に関する厳しい条件を満たした場合にのみ保証されます。もし事故で修復歴がついたり、内外装に規定以上の傷や汚れ(ペットの毛やタバコの臭いなども含む)があったり、走行距離制限を超過したりすると、保証されていた残価が減額され、その差額分を追加で支払う必要が出てきます。これを「追い金」と呼び、契約終了時に思わぬ出費となるケースが「やばい」と言われる所以です。

「残クレがやばい」と言われる主な理由

  • 金利が残価にもかかるため、総支払額が割高になりがち。
  • 事故や傷、走行距離超過で追加料金(追い金)が発生するリスクがある。
  • 契約満了時の残価一括払いが困難で、再ローンを組むとさらに金利負担が増える。
  • 途中解約が原則として非常に困難。解約するには残債の一括返済が必要。

これらの「落とし穴」は、契約時にディーラーから説明はされますが、メリットばかりが印象に残り、リスクの部分を軽視してしまうことも少なくありません。クレジット契約は複雑な場合があるため、金融庁のウェブサイトなどで基本的な知識を得ておくことも有効です。残クレは決して悪い仕組みではありませんが、これらのリスクを十分に理解し、ご自身のカーライフに合っているかを慎重に判断することが極めて重要です。

残価設定ローンにデメリットしかないは本当?

「残価設定ローンはデメリットしかない」という極端な意見も聞かれますが、それは事実ではありません。前述のようなデメリットやリスクがある一方で、残クレにはそれを上回るメリットを感じる人も多くいます。重要なのは、デメリットとメリットを天秤にかけ、ご自身のライフスタイルや価値観に合うかどうかを総合的に判断することです。

まず、残クレの最大のメリットは、月々の支払い負担を抑えて新車に乗れる点です。車両価格の全額を分割払いする通常のローンに比べて、残価分を差し引いた金額でローンを組むため、毎月の返済額を低く設定できます。これにより、予算的に厳しいと思っていたワンランク上の車種に手が届いたり、月々の支出を抑えて家計に余裕を持たせたりすることが可能になります。

次に、契約終了時に多様な選択肢があることも大きなメリットです。

  1. 新しい車に乗り換える:常に最新の車に乗り続けたい方に最適です。
  2. 車を返却して契約を終了する:車が不要になった場合、手放すことができます。
  3. 残価を支払って車を買い取る:最も特徴的な選択肢です。

特に「買い取る」という選択肢がある点は、返却が前提のKINTOとの大きな違いです。契約期間中に車に愛着が湧いた場合や、ライフスタイルの変化で長く乗り続けたいと思った場合に、最終的に自分の所有物にする道が残されているのは大きな利点と言えるでしょう。この柔軟性が、残クレが多くの人に選ばれる理由の一つです。

残クレのメリット再確認

  • 月々の支払額を抑えられるため、無理なく新車に乗れる。
  • ライフプランの変化に対応しやすい(乗り換え、返却、買取が選択可能)。
  • 将来の下取り価格が保証されているため、中古車市場の価格変動リスクが少ない。
  • 保険等級が高い人は、自分の保険を使うことで総支払額を抑えられる可能性がある。

結論として、「デメリットしかない」というのは誤解です。残クレは、その仕組みとリスクを正しく理解し、「数年ごとに乗り換えたいが、所有の可能性も残しておきたい」というニーズを持つ人にとっては、非常に合理的で便利な支払い方法なのです。デメリットだけに目を向けるのではなく、ご自身の価値観と照らし合わせて判断することが大切です。

残クレで1000キロオーバーしたらどうなる?

残価設定クレジット(残クレ)の契約において、多くの人が気にするのが「走行距離制限」です。もし契約時に定められた距離を超えてしまった場合、どうなるのでしょうか。結論から言うと、超過した分の追加精算金が発生し、契約終了時に支払う必要があります。

残クレの走行距離制限は、ディーラーやプランによって異なりますが、一般的に「月間1,000km」や「月間1,500km」といった基準が設けられています。ただし、これはあくまで目安であり、実際には契約期間全体での総走行距離で判断されます。例えば、「5年契約・月間1,000km」のプランであれば、5年(60ヶ月)で60,000kmが上限となります。ある月に2,000km走ったとしても、他の月で走行を抑え、最終的に60,000km以内に収まっていれば問題ありません。

問題は、この総走行距離の上限を超えてしまった場合です。契約終了時に車を返却または乗り換える際には、1km超過するごとに定められた金額を支払う必要があります。この精算単価は、車種やディーラーによって異なり、一般的に1kmあたり5円から15円程度が相場とされています。高級車になるほど単価が高くなる傾向があります。

走行距離超過の精算例

契約条件:5年(60,000km)上限、超過単価10円/km
実際の走行距離:65,000km
超過距離:5,000km
追加精算金:5,000km × 10円/km = 50,000円

もし10,000km(1万キロ)オーバーしてしまった場合は、単純計算で10万円の追加支払いとなります。

このように、少しの超過でも数万円の出費につながる可能性があります。さらに注意が必要なのは、大幅に走行距離を超過してしまった場合です。あまりにも走行距離が多い(過走行車と見なされる)と、中古車としての価値が著しく低下するため、残価保証の対象外とされ、精算金とは別に、大幅な査定額の減額分を請求されるという、より深刻な事態に陥るリスクもあります。

残クレを契約する際は、ご自身の通勤距離や休日の使い方を事前にシミュレーションし、無理のない走行距離プランを選ぶことが非常に重要です。もし長距離を走ることが予想される場合は、走行距離制限が緩やかなプランを選ぶか、残クレ以外の購入方法(通常のローンなど)を検討する方が賢明かもしれません。

あなたに合うのは?KINTOと残クレの違いまとめ

この記事では、KINTOと残価設定クレジット(残クレ)の違いについて、契約形態から料金、メリット・デメリットまで多角的に比較してきました。最後に、あなたがどちらを選ぶべきか判断するためのポイントを総まとめします。ご自身のカーライフと照らし合わせながら、最適な選択をしてください。

  • KINTOは月額定額で車を利用する「リース契約」
  • 残クレは最終的に所有も可能な「ローン契約」
  • KINTOは税金や任意保険、メンテナンス費もコミコミで支出が安定
  • 残クレは月々のローン返済以外に維持費が別途必要
  • 総支払額は任意保険の等級が低い若年層などはKINTOがお得な傾向
  • 保険等級が高いベテランドライバーは残クレの方が得になる可能性も
  • KINTOのデメリットは保険等級の引継ぎ不可やカスタマイズ制限
  • 残クレのデメリットは金利の仕組みや追加費用のリスク
  • 初期費用を抑えたい点は両者に共通するメリット
  • KINTOは手続きがオンラインで完結する手軽さがある
  • 残クレはディーラーで相談しながら進められる安心感がある
  • 走行距離が多い人はどちらのプランも追加費用のリスクがあるため注意が必要
  • 「所有」にこだわらず手軽さとシンプルさを求めるならKINTOが最適
  • 「所有」の可能性を残しつつ月々の負担を軽減したいなら残クレが向いている
  • 最終的な選択はご自身のライフプランや車に対する価値観が最も重要
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