- 2025年10月8日
KINTOはやめとけ?真相と評判をプロが徹底解説
「KINTOはやめとけ」という評判を耳にして、契約してから失敗・後悔したくない、と不安に感じていませんか。料金が高すぎるのではないか、走行距離の制限は厳しいのか、もし事故を起こしたらやばいことになるのでは、KINTOで全損したらどうなるのか、といった具体的な心配や、そもそもキントがダメな理由・欠点は何か、本当の評判、そして損益分岐点はどこにあるのか、気になる点は多いでしょう。この記事では、トヨタのサブスクリプションサービスKINTOに関する、あなたのあらゆる疑問に専門家の視点から徹底的にお答えします。
- KINTOの「やめとけ」と言われる具体的な理由
- 実際の利用者のリアルな評判とサービスのメリット
- 料金シミュレーションでわかる損益分岐点
- あなたがKINTOに向いているかどうかの判断基準

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KINTOはやめとけ?噂の真相を徹底解説

- KINTOがダメな理由・欠点はどこ?
- KINTOは高すぎると感じる理由
- 走行距離の制限は厳しいのか
- 事故を起こした時のリスクは?
- KINTOで全損したらどうなる?
- KINTOはやばいって本当?
KINTOがダメな理由・欠点はどこ?
KINTOが一部で「ダメだ」「やめとけ」と言われるのには、いくつかの明確な理由が存在します。これらはサービスの根幹に関わる特性であり、利用者の価値観や車の使い方によっては、見過ごせない大きな欠点となり得ます。契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、まずはこれらの点を正確かつ深く理解しておくことが何よりも重要です。一つ一つのデメリットを掘り下げて見ていきましょう。
①車が自分のものにならない

KINTOの最も本質的な特徴であり、最大のデメリットとも言えるのが、車を「所有」するのではなく、あくまで「利用」する権利を得るサービスであるという点です。契約期間が満了すれば、車は必ずKINTOへ返却しなければなりません。たとえどれだけ愛着が湧いても、長年連れ添った愛車として手元に残す選択肢はありません。また、トヨタ車はリセールバリュー(再販価値)が高いことで知られていますが、その恩恵を受けることも不可能です。通常であれば、車を売却して次の車の購入資金に充当できますが、KINTOではその資産価値が利用者に還元されることはないのです。車を単なる移動手段としてだけでなく、一つの「資産」として捉える方にとっては、これは根本的に受け入れがたい欠点と言えるでしょう。
②カスタマイズや利用方法に制限がある

車両はあくまでKINTOからの借り物であるため、その利用方法にはいくつかの厳しい制約が伴います。特に、自分好みに車を仕上げたい方にとっては、この点が大きな障壁となります。
内外装の改造やカスタマイズは原則として禁止されています。例えば、社外品のアルミホイールに交換したり、ローダウンサスペンションを組んだり、あるいは音質の良いカーステレオに入れ替えるといった行為は認められていません。車を個性的にドレスアップする楽しみは、KINTOでは味わえないと考えるべきです。さらに、日常生活に関わる利用方法にも細かなルールがあります。車内での喫煙(加熱式タバコや電子タバコを含む)や、ケージに入れた状態であってもペットを同乗させることは固く禁止されています。これらの規約に違反した場合、契約終了時に原状回復のための高額なクリーニング費用や修理費用を請求される可能性があります。車を家族の一員として、あるいは趣味の空間として自由に扱いたい方にとっては、非常に窮屈に感じる制約です。
利用規約違反には細心の注意を
規約で禁止されている行為を行った場合、契約終了時に高額な費用が発生するリスクがあります。特にペットの毛やアレルギー物質、タバコの臭いやヤニ汚れは、通常の清掃では完全に除去することが難しく、内装パネルの交換など大掛かりな修繕が必要になるケースもあります。利用を開始する前に、禁止事項をしっかりと確認しておくことが不可欠です。
③任意保険の等級を引き継げない
KINTOの月額料金には、対人・対物無制限、弁護士費用特約など、充実した内容の任意保険料が含まれています。しかし、これはKINTOが包括契約している保険に加入する形になるため、現在ご自身で加入している自動車保険の高い等級(ノンフリート等級)を引き継ぐことができません。
自動車保険の等級は、長年の無事故実績に応じて割引率が大きくなる仕組みで、最高の20等級にもなれば60%以上の割引が適用されます。長年安全運転を心がけ、保険料を大幅に節約できているベテランドライバーの方にとっては、この多大なメリットを手放すことになってしまいます。結果的に、ご自身で保険を契約した場合と比較して、KINTOの方が割高になってしまう可能性が非常に高いのです。これは金銭的に見て、最も大きな欠点の一つと言えるでしょう。
保険等級は「中断」手続きで10年間保存可能
朗報として、現在加入中の保険会社に連絡し、「中断証明書」を発行してもらうことで、最大10年間は現在の等級をそのまま保存しておくことが可能です。KINTOの契約が終了し、再びご自身で車を所有して保険に加入する際には、この証明書を提出することで、保存しておいた高い等級から保険を再開できます。手続きは必須ですが、将来のために必ず行っておきましょう。
KINTOは高すぎると感じる理由

「KINTOは月額料金が高すぎる」という評判は、インターネット上でも頻繁に見られます。しかし、この感覚は、単純に月々の支払い額だけを他の購入方法と比較しているために生じる、ある種の誤解から来ている可能性が高いです。KINTOの料金体系は、その内訳を理解することで、その価値が正しく見えてきます。
結論から言うと、KINTOの月額料金は、単なる車両のレンタル料ではありません。そこには、車両代金、登録諸費用、契約期間中の自動車税、重量税、自賠責保険料、車検費用(対象期間の場合)、定期メンテナンス費用(オイル交換など)、そして前述の充実した任意保険料といった、車を維持するために必要なほとんどの費用が含まれています。つまり、ガソリン代と駐車場代を除けば、突発的な出費がほぼ発生しない、究極の「コミコミ価格」なのです。
一般的なカーリースでは、月額料金を安く見せるために任意保険や車検時の消耗品費用が含まれていないプランが多く、結局は別途支払いが必要になります。以下の表は、KINTOと銀行ローンを利用して新車を購入した場合の5年間の総支払額を、より詳細な項目で比較したシミュレーションです。
| 費用項目 | KINTO(ヤリス Gグレード・5年契約) | 銀行ローンで購入(同条件) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 初期費用(頭金・登録諸費用) | 0円 | 約250,000円 | KINTOは初期費用不要プランの場合 |
| 月額料金(5年総額) | 2,402,400円(40,040円×60回) | – | KINTOの料金 |
| ローン返済額(5年総額) | – | 約2,150,000円 | 車両価格約200万円、金利3%で計算 |
| 自動車税(5年分) | 料金に込み | 約150,000円 | 年間約3万円として計算 |
| 車検費用(1回分) | 料金に込み | 約100,000円 | 法定費用+整備費用 |
| メンテナンス費用(5年分) | 料金に込み | 約80,000円 | オイル交換、点検など |
| 任意保険料(26歳・5年分) | 料金に込み | 約300,000円 | 等級や条件により大きく変動 |
| 5年間の総支払額(目安) | 2,402,400円 | 約3,030,000円 | – |
| 5年後の車両価値(資産) | 0円(返却) | 約800,000円 | 下取り価格の想定 |
| 実質負担額(総支払額 – 資産) | 2,402,400円 | 約2,230,000円 | 購入の方が実質負担は少ない |
※上記はあくまで一例のシミュレーションです。ローン金利、保険等級、下取り価格によって実際の金額は大きく変動します。
この表からわかるように、5年後の車両の資産価値(リセールバリュー)まで考慮すると、最終的な実質負担額はローンでの購入に軍配が上がるケースが多いです。しかし、KINTOのメリットは、購入時に必要な数十万円の初期費用が不要であること、そして5年間、車の維持費に関するまとまった出費が一切発生しないという、家計管理上の絶大な安心感にあります。どちらの価値を重視するかで、高いと感じるか、妥当と感じるかの評価が分かれるのです。
走行距離の制限は厳しいのか
KINTOには月間平均1,500kmという走行距離制限が設けられています。これを超過した場合、契約満了時にトヨタ車で1kmあたり11円(税込)、レクサス車では22円(税込)の追加料金を支払う必要があります。「毎月距離を気にして運転するのはストレスだ」と感じる方もいるかもしれませんし、この点が契約をためらう一因になっているケースも少なくないでしょう。
しかし、この制限は多くの方が想像するよりも柔軟な仕組みになっています。重要なのは、これが「月ごと」の厳密な上限ではなく、「契約期間全体の総走行距離」で計算されるという点です。例えば、5年(60ヶ月)契約であれば、総走行距離の上限は 1,500km × 60ヶ月 = 90,000km となります。この総量を超えなければ、追加料金は一切かかりません。
走行距離の考え方と具体例
夏休みに旅行で3,000km走ってしまったとしても、他の月で走行距離を抑えるなど、期間全体で調整すれば全く問題ありません。月々の走行距離に波がある方でも安心して利用できるシステムです。
では、そもそも月間1,500kmという距離は、一般的な使い方と比較してどうなのでしょうか。国土交通省の「全国道路・街路交通情勢調査」によると、自家用乗用車の平均年間走行距離は約6,000km前後、月間に換算すると約500kmというデータがあります。この公的なデータと比較しても、KINTOの月間1,500km(年間18,000km)という設定は、一般的なドライバーにとっては3倍近い余裕がある、かなり寛大な設定だと言えます。日常的な買い物や送迎、週末のドライブが中心の方であれば、上限を気にする必要はほとんどないでしょう。ただし、営業職で毎日長距離を移動する方や、片道50km以上の長距離通勤で利用する方などは、ご自身の月間走行距離を事前に計算し、超過しないかを慎重に確認する必要があります。
事故を起こした時のリスクは?

「もし事故を起こしてしまったら、高額な修理費やペナルティを請求されるのではないか?」という不安は、車を借りるという形態のサービスを利用する上で、誰もが抱く当然の懸念です。しかし、KINTOの場合は、月額料金に非常に充実した任意保険が標準で含まれているため、万が一の際の経済的リスクは最小限に抑えられています。
事故で車にキズやヘコミができてしまった場合、その修理にかかる費用の自己負担額(免責金額)は、1事故につき最大でも5万円です。これはKINTOの車両保険に設定されている金額であり、修理費用がどれだけ高額になろうとも、利用者が支払うのは5万円までです。例えば、修理費用が50万円かかったとしても、利用者の支払いは5万円だけで済み、残りの45万円はすべて保険でカバーされます。
さらに重要なポイントは、この保険を使用しても、翌年以降の月額料金が一切上がらないという点です。通常、自動車保険を使うと翌年の等級が下がり、保険料が割高になってしまいますが、KINTOではその心配がありません。何度保険を使っても、契約期間中の月額料金は常に一定です。これは、特に運転に不慣れな初心者の方や、事故のリスクが高いと感じる方にとって、絶大な安心材料と言えるでしょう。
事故を起こしてしまった際の手続きも非常にシンプルです。まず警察に連絡し、その後は専用の「東京海上日動・KINTO事故受付センター」に電話を一本入れるだけ。その後の保険会社とのやり取りや、修理工場の選定・手配などを全てサポートしてもらえます。手間なくスムーズに対応できる点も、KINTOが提供する大きな価値の一つです。
KINTOで全損したらどうなる?
事故のリスクの中でも、最も深刻で心配なのが「全損事故」です。車が修理不可能なほど大破してしまったり、盗難に遭ってしまったりした場合、リース契約はどうなってしまうのでしょうか。多額の弁償金を請求されるのではないかと不安になるのは当然です。
結論から言うと、KINTOではその心配は一切ありません。KINTOの車両が全損、または盗難に遭った場合、その時点でのリース契約は強制的に解約となります。通常、一般的なカーリース契約では、このようなケースで高額な中途解約金や、リース車両の時価額に相当する金額(規定損害金)の支払いを求められることが少なくありません。
しかし、KINTOではこれらの費用が、月額料金に含まれる自動車保険の「リースカー車両費用保険特約」によって全額カバーされる仕組みになっています。そのため、利用者の追加負担は一切発生しません。これは、他のカーリースサービスと比較しても非常に手厚い補償内容であり、KINTOを選択する上での大きな安心材料であり、強みと言えるでしょう。
全損・盗難時の利用者負担は驚きのゼロ円
万が一、修理不可能なほどの大きな事故や盗難に遭ってしまっても、違約金や車両の弁償金を支払う必要は一切ありません。利用者は経済的なリスクを全く負うことなく、安心してカーライフを送ることができます。さらに、事故や盗難に伴い、代わりとなるレンタカーも最長30日間提供されるなど、その後のサポート体制も万全です。このリスクヘッジの手厚さは、特筆すべきメリットです。
KINTOはやばいって本当?
インターネットの口コミサイトやSNS上では、「KINTOはやばい」「ディーラーに行ったら対応が悪かった」といったネガティブな評判が散見されることがあります。特に、トヨタのディーラー店舗でKINTOの相談をすると、残価設定クレジット(残クレ)を強く勧められ、KINTOの話にはあまり良い顔をされないという体験談は、しばしば語られる有名な話です。
このような対応が起こる背景には、ディーラー側の販売インセンティブ(報奨金)の仕組みが関係しています。ディーラーの営業担当者にとって、KINTOの契約を成立させるよりも、自社で直接提供するローン商品である残クレを販売する方が、利益率が高く、自身の成績にも繋がりやすいのです。そのため、一部の店舗や担当者によっては、KINTOの詳しい説明を避けたがったり、対応が後回しになったりといった、利用者から見れば不満に感じる事態が発生してしまうことがあるようです。
しかし、この根深い問題は、KINTOの申し込み方法を少し工夫するだけで、スマートに回避することが可能です。
結論として、KINTOの申し込みは、ディーラー店舗に直接足を運ぶのではなく、KINTOの公式サイトからWEBで行うのが最も確実でスムーズです。公式サイトであれば、誰にも邪魔されずに、自分のペースでじっくりと車種やプランを比較検討できます。そして、WEB上で申し込みを完結させ、その後の納車や定期メンテナンスを担当してもらうディーラーを、自宅から近い店舗など、自分で自由に指定することができるのです。この方法なら、営業担当者から他の商品を執拗に勧められるストレスもありません。契約後のやり取りも、基本的にはKINTOのサポートセンターと直接行うため、店舗による対応の品質のばらつきを心配する必要がなくなるのです。
つまり、「KINTOはやばい」という噂の多くは、サービスそのものの欠陥というよりは、旧来の販売体制との間に生じる一部のミスマッチが原因です。この点を理解し、賢く申し込むことで、快適にサービスを利用開始することができます。
KINTOはやめとけ、は誤解?再評価のポイント
- KINTOで失敗・後悔しないために
- 実際の評判はどうなっている?
- KINTO利用の損益分岐点とは
- 結論:KINTOはやめとけ、は間違い?
KINTOで失敗・後悔しないために
これまで見てきたように、KINTOには月額定額制という大きなメリットがある一方で、所有権や利用の自由度に関する明確なデメリットも存在します。契約してから「こんなはずじゃなかった」と後悔する事態を避けるためには、ご自身のライフスタイルや車に対する価値観が、KINTOというサービスの特性に本当に合っているのかを、契約前に冷静に見極めるプロセスが何よりも重要になります。
具体的に、KINTOの利用が「向いていない人」の典型的な特徴を、以下のチェックリストにまとめました。もし一つでも深く当てはまる項目がある方は、一度立ち止まって、契約を慎重に再検討することをお勧めします。
KINTOが向いていない可能性が高い人のチェックリスト
- 車を資産と考え、将来的に所有・売却したい人
車は単なる道具ではなく、自分の財産であるという意識が強い方。リセールバリューを考慮して車を選び、売却益を次の車の資金にしたい方。 - 年間走行距離が18,000kmを大幅に超える人
仕事での長距離移動や、趣味のアウトドア活動などで、走行距離が月平均1,500kmをコンスタントに超えてしまうことが明らかな方。 - 自動車保険の等級が非常に高い(16等級以上など)ベテランドライバー
長年の無事故実績により、自動車保険料の大幅な割引を受けている方。そのメリットを放棄することに経済的な抵抗を感じる方。 - 車を自分好みに自由にカスタマイズしたい人
ホイールやエアロパーツの交換、オーディオのアップグレードなど、内外装を自分仕様に仕立てることに喜びを感じる方。 - 長期間(7年以上)同じ車に愛着を持って乗り続けたいと考えている人
頻繁に車を乗り換えるのではなく、一台の車をじっくりと大切に、長く乗り続けたいという価値観をお持ちの方。
これらの特徴に当てはまる方は、KINTOの「所有できない」「走行距離制限」「保険等級の非継承」「カスタマイズ不可」といったデメリットが、月額定額制というメリットを上回ってしまい、結果として不満を感じる可能性が高いと言えます。その場合は、無理にKINTOを選ぶのではなく、金融機関の低金利カーローンを利用した新車購入や、最終的に買取も選択できる残価設定クレジット、あるいは他のカーリースサービスを幅広く検討する方が、より満足度の高い選択となるでしょう。
実際の評判はどうなっている?
KINTOの実際の評判は、利用者のライフステージや車に求める価値観によって、賛否がはっきりと分かれる非常に興味深い傾向にあります。ここでは、実際にサービスを利用しているユーザーから寄せられる、代表的なポジティブな評判とネガティブな評判の両方を、より具体的に見ていきましょう。
良い評判・口コミ(メリットと感じる点)
肯定的な意見として圧倒的に多いのは、やはり「費用の明瞭さと家計管理の容易さ」です。 「毎月の支払いが本当に定額なので、自動車税や車検の時期に、急にまとまった出費を心配しなくていいのが精神的に非常に楽になった」「任意保険料込みでこの月額料金なら、保険料が年間数十万円にもなる若い自分にとっては、トータルで考えてむしろお得だった」「車のことは全く詳しくないが、点検から消耗品交換まで全てトヨタの正規ディーラーにお任せできるので、安心して新車に乗れる」といった、「安心」と「手軽さ」を評価する声が多数を占めます。特に、車の維持管理にかかる見えない手間や、予期せぬ故障・出費といったリスクを避けたいと考える、合理的な思考を持つユーザーから強く支持されています。
ポジティブな評判のキーワード
「家計管理が楽」「突発的な出費がない」「手続きがシンプル」「プロに任せられる安心感」「若者には割安」
悪い評判・口コミ(デメリットと感じる点)
一方で、否定的な意見は、これまで繰り返し解説してきたサービスの制約、つまりデメリットに直結するものがほとんどです。 「どれだけお金を払い続けても、結局自分のものにならないのは、資産形成の観点から見てもったいない」「仕事で使うと月間1500kmは意外とすぐに超えてしまい、常に走行距離を気にするのがストレス」「好きなメーカーのナビが付けられなかったり、ちょっとしたカスタマイズもできないのが不満」「20等級まで上げた保険等級が無駄になってしまうのが、どうしても納得できなかった」などが代表的な意見です。こちらは、車を「所有」し、自分色に染めていくことに価値を見出すユーザーからの声と言えるでしょう。
このように、KINTOの評価はまさに表裏一体です。車にかかる「手間」や「リスク」を、月額料金という形で解決することに価値を見出せるかどうかが、サービスの満足度を大きく左右する、最大の分かれ道と言えるでしょう。
KINTO利用の損益分岐点とは
KINTOを利用するか、それとも従来通り車を購入(ローン)するかを合理的に判断する上で、最も重要な指標の一つが「損益分岐点」です。つまり、どのような条件下でどちらが経済的に有利になるのか、その境界線を具体的に把握することが、後悔のない選択に繋がります。
前述の通り、この分岐点を左右する最大の要素は「利用者の年齢(任意保険料)」と「予定している車の利用期間」です。
一般的に、任意保険料は年齢が若く運転経験が浅いほど高額になります。これは、統計的に事故率が高いためです。KINTOは年齢や過去の事故歴に関わらず保険料が一律に設定されているため、保険料が非常に高額になる20代の若者や、免許を取得したばかりの初心者の方にとっては、ご自身で保険に加入するよりもKINTOの方が総支払額で圧倒的に有利になるケースがほとんどです。逆に、損保ジャパン公式サイトなどが解説するように、長年の無事故で高い保険等級(例:20等級で63%割引)を持つベテランドライバーは、その割引を活かせないため割高になります。
また、車の利用期間も重要な要素です。3年や5年といった短~中期で、ライフステージの変化に合わせて新車に乗り換えたいと考えている場合、購入時にかかる登録諸費用などの初期費用の負担が、利用期間に対して相対的に重くのしかかります。初期費用が不要なKINTOは、こうした短期利用のシナリオにおいて、経済的な合理性が高まります。
【結論】あなたの損益分岐点はどこにある?
- KINTOがお得になりやすい人:運転歴が浅く保険料が高い20代以下の若年層、3~5年のサイクルで定期的に新車へ乗り換えたい人、車の複雑な手続きや維持管理の手間を徹底的に省きたい人。
- 購入がお得になりやすい人:保険等級が高く保険料が安い40代以上のベテランドライバー、7年以上の長期間にわたって一台の車を大切に乗りたい人、年間走行距離が18,000kmを大幅に超えるヘビーユーザー。
最終的な判断を下すためには、机上の空論ではなく、ご自身の具体的な状況で比較することが不可欠です。KINTO公式サイトの詳細な見積もりシミュレーションと、お近くの金融機関が提供するカーローンのシミュレーションを取り寄せ、総支払額を実際に比較してみることを強くお勧めします。これにより、あなたにとっての明確な損益分岐点が見えてくるはずです。
結論:KINTOはやめとけ、は間違い?
この記事を通じて、トヨタのサブスクリプションサービスKINTOが持つ多面的な特徴と、それに伴うメリット・デメリットを深く掘り下げて解説してきました。「KINTOはやめとけ」という強い言葉は、サービスの特定の側面だけを切り取った一つの意見であり、全ての人に当てはまる絶対的な真実ではありません。最終的に、KINTOはあなたにとって最適な選択肢となるのでしょうか。結論として、これまでの重要なポイントを以下に改めてまとめます。
- KINTOは車を「所有」せず月額定額で「利用」する新しい車の乗り方
- 月額料金には税金・保険・メンテナンス費用がほぼ全て含まれるコミコミ価格
- 最大のメリットは突発的な出費がなく家計管理が圧倒的にしやすいこと
- 一方で契約満了後は車を必ず返却する必要があり自分の資産にはならない
- 内外装のカスタマイズや車内での喫煙、ペットの同乗には厳しい制限がある
- 走行距離制限は月平均1,500kmだが契約期間全体での調整が可能な柔軟な仕組み
- 万が一の事故でも自己負担は最大5万円で、保険を使っても月額料金は変わらない
- 全損や盗難という最悪の事態でも利用者の追加負担は一切なくリスクが低い
- 長年培った任意保険の高い等級は引き継げずベテランドライバーには割高感
- 逆に保険料が高額な若年層や運転初心者には大きな金銭的メリットがある
- ディーラーでの対応への不満は公式サイトからのWEB申込みでスマートに回避できる
- 「手間や将来のリスクを避けたい」という合理的な価値観を持つ人には最適
- 「車を資産として所有し自由に扱いたい」という伝統的な価値観の人には不向き
- 損か得かは個人の年齢、保険等級、車の利用期間によって大きく変わる
- 契約前の自己分析と、購入した場合との具体的な費用比較が最も重要
KINTOは、間違いなく万人向けの完璧なサービスではありません。しかし、結婚や出産といったライフスタイルの変化に合わせ、常に最新の安全装備が整った新車に手軽に乗り換えたい、車の税金やメンテナンスといった面倒なことは全てプロに任せてしまいたい、と考える方にとっては、これ以上ないほど合理的で、時代に合った魅力的な選択肢となり得ます。本記事が、溢れる情報に惑わされず、あなたの価値観に本当に合った最適なカーライフを見つけるための一助となれば幸いです。

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